更新ドメインと障害ドメインについて確認する
Azure Virtual Machine 可用性セットでは、アプリケーションのデプロイとアップグレード時に Azure が高可用性とフォールト トレランスを維持するのに役立つ、ノードの 2 つの概念 ("更新ドメイン" と "障害ドメイン") が実装されます。 可用性セット内の各仮想マシンは、1 つの更新ドメインと 1 つの障害ドメインに配置されます。
更新ドメインについて知っておくべきこと
更新ドメインは、サービス アップグレード ("ロールアウト") のプロセスの間にまとめてアップグレードされるノードのグループです。 更新ドメインを使用すると、Azure で、1 つのデプロイを越えて増分アップグレードやローリング アップグレードを実行できます。 更新ドメインには他に次のような特性があります。
各更新ドメインには、仮想マシンのセットと、同時に更新と再起動を行える、関連する物理ハードウェアが含まれています。
計画メンテナンス中に一度に再起動される更新ドメインは 1 つだけです。
更新ドメインの既定の数は 5 つです (ユーザーは構成できません)。
最大 20 個の更新ドメインを構成できます。
障害ドメインについて知っておくべきこと
障害ドメインは、障害の物理的な単位を表すノードのグループです。 障害ドメインは同じ物理ラックに属しているノードと考えることができます。
障害ドメインにより、ハードウェア ("スイッチ") の共通セットと単一障害点を共有する仮想マシンのグループが定義されます。 たとえば、一連の電源やネットワーク スイッチを利用するサーバー ラックなどです。
2 つの障害ドメインが連携して、ハードウェア障害、ネットワーク障害、停電、ソフトウェア更新の影響を緩和します。
それぞれに 2 つの仮想マシンがある 2 つの障害ドメインのシナリオを見てみましょう。 各障害ドメイン内の仮想マシンは、異なる可用性セットに含まれています。 Web 可用性セットには、各障害ドメインから 1 つずつ、2 つの仮想マシンが含まれています。 SQL 可用性セットには、各障害ドメインから 1 つずつ、異なる 2 つの仮想マシンが含まれています。