ストレージへのアクセス
Azure Storage に格納するすべてのオブジェクトには一意の URL アドレスが設定されています。 ストレージ アカウント名は、URL アドレスの "サブドメイン" の部分になります。 サブドメインとドメイン名の組み合わせは、各サービスに固有であり、ストレージ アカウントのエンドポイントになります。
例を見てみましょう。 ストレージ アカウント名が mystorageaccount の場合、ストレージ アカウントの既定のエンドポイントは、次の表内に示されているような Azure サービス用に形成されます。
サービス | 既定のエンドポイント |
---|---|
コンテナー サービス | // mystorageaccount .blob.core.windows.net |
テーブル サービス | // mystorageaccount .table.core.windows.net |
Queue サービス | // mystorageaccount .queue.core.windows.net |
File service | // mystorageaccount .file.core.windows.net |
ストレージ アカウント内のオブジェクトの場所をエンドポイントに追加して、ストレージ アカウント内のオブジェクトにアクセスするための URL を作成します。
ストレージ アカウントの mycontainer ロケーション内の myblob データにアクセスするために、次の URL アドレスを使用します。
//
mystorageaccount
.blob.core.windows.net/
mycontainer
/
myblob
.
カスタム ドメインを構成する
Azure ストレージ アカウントの BLOB データにアクセスするためのカスタム ドメインを構成できます。 前述のように、Azure Blob Storage の既定のエンドポイントは \<storage-account-name>.blob.core.windows.net
です。 www.contoso.com
のようなカスタム ドメインやサブドメインをストレージ アカウントの BLOB エンドポイントまたは Web エンドポイントにマップしている場合、ユーザーはそのドメインを使って、ストレージ アカウントの BLOB データにアクセスできます。
カスタム ドメインを構成する方法は 2 つあります。直接マッピングと中間ドメイン マッピングです。
直接マッピングを使用すると、サブドメイン用のカスタム ドメインを Azure ストレージ アカウントに対して有効にできます。 この方法では、サブドメインから Azure ストレージ アカウントをポイントする
CNAME
レコードを作成します。次の例は、サブドメインをどのように Azure ストレージ アカウントにマッピングして、ドメイン ネーム システム (DNS) で
CNAME
レコードを作成するかを示しています。- サブドメイン:
blobs.contoso.com
- Azure ストレージ アカウント:
\<storage account>\.blob.core.windows.net
- 直接
CNAME
レコード:contosoblobs.blob.core.windows.net
- サブドメイン:
中間ドメイン マッピングは、Azure 内で既に使用中のドメインに適用されます。 この方法では、ドメインのマッピング中にわずかなダウンタイムが生じる場合があります。 ダウンタイムを回避するには、
asverify
中間ドメインを使用して、ドメインを検証できます。 自分のサブドメインの前にasverify
キーワードを付けると、ドメインの DNS レコードを変更しなくても、カスタム ドメインが Azure に認識されます。 そのドメインの DNS レコードを変更した後は、ダウンタイムなしでドメインが BLOB エンドポイントにマッピングされます。次の例は、
asverify
中間ドメインを使用して DNS 内の使用中のドメインをどのように Azure ストレージ アカウントにマッピングするかを示しています。CNAME
レコード:asverify
.blobs.contoso.com
- 中間
CNAME
レコード:asverify
.contosoblobs.blob.core.windows.net