発注書のステータスとバージョン
このユニットでは、発注書を確認した時点でのさまざまな状態について説明します。 また、発注書の新しいバージョンを仕入先で利用できるようになる時期についても説明します。 この動作は、発注書の変更管理を使用するかどうかによって異なります。
変更管理を使用しない場合のバージョンと状態
次のリストに、発注書で発生しうる状態とバージョンの変更の例を示しています。
- Supply Chain Management で発注書の最初のバージョンが作成されます - 状態は 承認済 です。
- 発注書を仕入先に送信します - 仕入先コラボレーション インターフェイスにバージョンが登録され、状態は 外部で確認中 に変わります。
- 仕入先が変更内容承認済という応答を送信します - 状態は 外部で確認中 のままです。
- 仕入先が要求した変更を実行します - 状態が 承認済 に変わります。
- 発注書の新しいバージョンを仕入先に送信します - 新しいバージョンが仕入先コラボレーション インターフェイスに登録され、状態が 外部で確認中 に変わります。
- 仕入先が発注書の新しいバージョンを受理します - 仕入先が受理したときに、発注書の状態が自動的に 確認済 に設定されるように仕入先アカウントが構成されている場合を除き、状態は 外部で確認中 のままです。
仕入先は、仕入先コラボレーション インターフェイスを使用して発注書を確認する必要はありません。 また、電子メールを送信するか、そのほかのチャネルを通じて発注書の受理を伝えることもできます。 その後、Supply Chain Management で注文を手動で確認できます。
この場合、仕入先から反応がなくても、注文が確認されようとしていることを示す警告が表示されます。 発注書はその後、反応がない 未処理の確認済注文 として確認履歴に表示されます。 この時点で、仕入先には発注書を確認または拒否するオプションがなくなります。
Supply Chain Management の他のプロセスで使用できる発注書のバージョンは、そのバージョンが仕入先コラボレーション インターフェイスにまだ登録されていない場合でも、常に最新バージョンです。
変更管理を使用する場合のバージョンと状態
発注書の変更管理を有効にすると、発注書は承認ワークフローを通じて承認済の状態に到達します。 このプロセスは仕入先には表示されません。
次のリストに、変更管理が有効化されている場合に発注書で発生しうる状態とバージョンの変更の例を示しています。 バージョンが登録されるのは、発注書が仕入先に送信されたときや確認されたときではなく、承認されたときです。
- Supply Chain Management で発注書の最初のバージョンが作成されます - 状態は 下書き です。
- 発注書が承認プロセスに送信されます (承認プロセスは、仕入先が関与していない社内プロセスです) - 承認プロセス中に発注書が却下されない場合、状態は 下書き から 確認中 に、そして 承認済 に変わります。 承認済の発注書は、バージョンとして登録されます。
- 発注書を仕入先に送信します - 仕入先コラボレーション インターフェイスにバージョンが登録され、状態は 外部で確認中 に変わります。
- 手動で、または発注書更新の処理アクションを使用して、仕入先が要求した変更を実行します - 状態が 下書き に戻ります。
- 発注書が再度承認プロセスに送信されます - 承認プロセス中に発注書が却下されない場合、状態は、下書き から 確認中 に、そして 承認済 に変わります。 また、特定のフィールドの変更での再承認を不要にするようにシステムを構成することもできます。 この場合、状態はまず下書きに変わり、その後自動的に承認済に更新されます。 承認済の発注書は、新しいバージョンとして登録されます。
- 発注書の新しいバージョンを仕入先に送信します - 新しいバージョンが仕入先コラボレーション インターフェイスに登録され、状態が 外部で確認中 に変わります。