導入
Microsoft Dynamics 365 Field Service Mobile アプリケーションは、Microsoft Power Platform 上に構築されており、現場で顧客にサービスを提供するために必要なツールをフィールド エージェントに提供します。 このアプリケーションを使用すると、エージェントが自分に割り当てられた作業指示書などの重要な情報にアクセスし、スケジュールの管理や顧客資産の保守などを行うことができます。
用意された機能に加えて、組織はアプリケーションをカスタマイズおよび構成して自社に最も合った機能を使用することもできます。 たとえば、バーコード スキャンがサポートされるようにアプリケーションを構成できます。 この機能により、現場作業者は、再設置する品目のシリアル番号などの情報を現場でスキャンして保存できるようになります。
組織は、ニーズに応じて次のような複数の機能を有効にし、構成できます。
オフラインで取得できるデータを決定するオフライン プロファイルを作成する。
場所を監査して、作業者がいる場所をスケジュール管理者が把握できるようにする。
プッシュ通知を有効にして、作業者に重要な情報を通知する。
バーコード スキャンを構成する。
上の項目に加えて、組織はアプリケーションのフォームやビューに表示される情報を変更したり、ユーザーがアプリケーションをナビゲートする方法を変更できます。 Dynamics 365 Field Service Mobile アプリは Microsoft Power Platform 上に構築されています。つまり、管理者と開発者は、同じツールを使用して Dynamics 365 と Microsoft Power Apps を構成できます。
このモジュールでは、モバイル アプリケーションのフォーム、ビュー、サイト マップを変更するプロセスについて説明しますが、Microsoft Power Platform を使用してアプリケーションをカスタマイズする方法は他にも数多くあります。
次の表に、Microsoft Power Platform の使用例をいくつか示します。
領域 | Microsoft Power Platform 参照ドキュメント |
---|---|
ビュー | パブリックまたはシステム モデル駆動型アプリ ビューの作成と編集エンティティ ビューのカスタマイズ |
カスタム iFrame 統合 | フォームでの iFrame および Web リソース コントロールの使用 |
カスタム HTML ページ | Web ページ (HTML) の Web リソース |
フォームおよびビューのコマンド | コマンド バーまたはリボンのプレゼンテーション、リボンのアクションの定義、リボンの表示ルールの定義 |
イベントの処理 (保存時、読み込み時など) | モデル駆動型アプリのフォームおよびグラフ内のイベント |
ビジネス ロジック/JavaScript | JavaScript を使用したモデル駆動型アプリにおけるクライアント スクリプトを使用したビジネス ロジックの適用 |
クライアント スクリプト | JavaScript を使用したモデル駆動型アプリにおけるクライアント スクリプトを使用したビジネス ロジックの適用 |
Mobile Offline でサポートされる機能 | モバイル オフラインの機能と制限 |
カスタム コントロール | モデル駆動型アプリの追加のカスタム コントロール |
キャンバス アプリ | モデル駆動型フォームにキャンバス アプリを埋め込む |
このモジュールの残りの部分では、前述の項目の多くについて詳しく説明し、モバイル アプリケーションをカスタマイズおよび構成する方法に関するガイダンスを提供します。