はじめに
子および拡張機能のリソースを使用すると、Azure デプロイで Azure プラットフォームの高度な機能と機能にアクセスできます。 Bicep でこれらのリソースの種類を作成するには、明確でわかりやすいテンプレート構文を使用します。
Bicep を使用して、Bicep ファイル自体の外部で作成されたリソースを参照することもできます。 たとえば、Azure portal を使用することで、または別の Bicep テンプレートやモジュール内から、同僚が手動で作成したリソースを参照できます。リソースが異なるリソース グループやサブスクリプションに属している場合でも同様です。 Bicep のこれらの機能を使用することで、Azure インフラストラクチャのすべての側面をデプロイする強力なテンプレートを作成する機能のロックを解除できます。
シナリオ例
あなたは、玩具の企業において Azure インフラストラクチャをデプロイおよび構成する責任を負うものとします。 あなたの会社の R&D 部署が、無防備なターゲットにグリッターを噴射する新しいおもちゃのドローンに取り組んでいるとして、あなたに連絡してきました。 R&D チームのメンバーは、ドローンのテストを開始しようとしています。 チームは、ドローンが飛行可能な距離、噴射できるグリッターの量、およびバッテリー レベルに関するテレメトリの収集を計画しています。
チームは、この重要で機密性の高い製品テスト データを保存するために、あなたに新しい Azure Cosmos DB データベースをセットアップして欲しいと考えています。 競合他社がデータにアクセスしていないという確信を得るために、データベースアクセスに対するすべての試行をログに記録する必要があります。
チームは、すべての製品設計ドキュメントを保存するためのストレージ アカウントを作成済みであり、あなたにそれらへのアクセスの試行をすべて監査して欲しいと考えています。
学習内容
このモジュールでは、Azure リソースの種類と、Azure 全体で子リソースと拡張機能リソースがどのように使用されるかについて学習します。 一連の Azure リソースをデプロイする Bicep テンプレートを作成し、以下を含む Bicep のいくつかの機能を使用します。
- 入れ子になったリソース、
parent
プロパティによる、およびマルチパート リソース名を作成することによる、子リソースの定義。 scope
プロパティを使用した拡張機能リソース定義。existing
キーワードを使用した既存のリソース参照。
主な目標
このモジュールを終了すると、子リソースと拡張機能リソースを含む Bicep テンプレートを作成できるようになります。 また、テンプレート ファイルの外部で作成された既存の Azure リソースを参照する Bicep テンプレートを作成することもできるようになります。
前提条件
次のことを理解している必要があります。
- 基本的な Bicep テンプレートの作成とデプロイ。
- Azure (Azure portal、サブスクリプション、リソース グループ、リソース定義など)
モジュールの演習を進めるには、次のものが必要です。
- Visual Studio Code がローカルにインストールされていること。
- Visual Studio Code 用の Bicep 拡張機能がインストールされていること。
- 次のいずれか:
- 最新の Azure CLI ツールがローカルにインストールされていること。
- 最新バージョンの Azure PowerShell がローカルにインストールされていること。