演習 - Blazor Web アプリを作成して実行する

完了

.NET 開発環境を設定し、初めての Blazor Web アプリを作りましょう。

このモジュールでは、ローカル開発のための選択肢として、.NET CLIVisual Studio CodeVisual Studio 2022 を示します。 Visual Studio Code を使って開発している場合は、このモジュールで使う C# Dev Kit 拡張機能を必ずインストールしてください。

このモジュールでは、.NET 8.0 SDK を使います。 適切なコマンド ターミナルで次のコマンドを実行して、.NET 8.0 がインストールされていることを確認します。

dotnet --list-sdks

次の例のような出力が表示されます。

6.0.317 [C:\Program Files\dotnet\sdk]
7.0.401 [C:\Program Files\dotnet\sdk]
8.0.100 [C:\Program Files\dotnet\sdk]

8 で始まるバージョンが一覧に表示されていることを確実にします。 何も表示されない場合、またはコマンドが見つからない場合は、最新の .NET 8.0 SDK をインストールしてください。

C# Dev Kit を使って新しい Blazor Web アプリを作成する

C# Dev Kit を使って Visual Studio Code で新しい Blazor Web アプリ プロジェクトを作成するには:

  1. Ctrl + Shift + P キーを押してコマンド パレットを表示し、「.NET」と入力します。

  2. 次のものを見つけて選びます: [.NET: 新しいプロジェクト] コマンド。

  3. ドロップダウン リストで [Blazor Web アプリ] を選びます。

  4. 新しいプロジェクトを作成するフォルダーを選びます。

  5. プロジェクトに BlazorApp という名前を付け、Enter キーを押して確定します。

  6. ソリューション エクスプローラーで新しい Blazor アプリ プロジェクトを表示します。

省略可能:.NET CLI を使って新しい Blazor アプリを作成する

コマンド ラインから .NET SDK を使って Blazor Web アプリ プロジェクトを作成するには、次のコマンドを使います。

dotnet new blazor

Visual Studio Code または .NET CLI のどちらで Blazor アプリを作成しても、生成されるプロジェクトには次のファイルとページが含まれます。

  • Program.cs は、サーバーを起動するアプリのエントリ ポイントであり、アプリ サービスとミドルウェアを構成する場所です。
  • App.razor は、アプリのルート コンポーネントです。
  • Routes.razor は、Blazor ルーターを構成します。
  • Components/Pages ディレクトリには、アプリの Web ページの例がいくつか含まれています。
  • BlazorApp.csproj は、アプリ プロジェクトとその依存関係を定義しているファイルで、ソリューション エクスプローラーでプロジェクト ノードをダブルクリックすると見ることができます。
  • Properties ディレクトリにある launchSettings.json ファイルでは、ローカル開発環境のさまざまなプロファイル設定が定義されています。 ポート番号は、プロジェクトの作成時に自動的に割り当てられて、このファイルに保存されます。

統合デバッガーを使ってアプリを実行する

  1. Visual Studio Code で、メニューから [実行] を選びます。

  2. [デバッグの開始] を選びます。

  3. [デバッガーの選択] ドロップダウンから [C#] を選びます。

  4. [C#: BlazorApp [既定の構成]] を選びます

    これにより、デバッグが有効な状態でアプリがビルドされて起動されます。 アプリは、ご利用の既定のブラウザーで自動的に開きます。 サイトがセキュリティで保護されていないという警告がブラウザーに表示される場合がありますが、安全に続行できます。

    既定の Blazor アプリがブラウザーで実行されていることを示すスクリーンショット

省略可能:.NET CLI を使ってアプリを実行する

  1. 次のコマンドをコピーし、ターミナル ウィンドウに貼り付けてアプリを実行し、ファイルの変更を監視します。

    dotnet watch
    

    このコマンドは、アプリをビルドして起動してから、実行中のアプリにコードの変更を適用します。 アプリは、ご利用の既定のブラウザーで自動的に開きます。 サイトに有効な証明書がまだないことを示す警告がブラウザーに表示される場合があります。そのまま続けても安全です。

初めての Blazor アプリが正常に実行されました。

新しい Blazor アプリを作成する

Visual Studio は .NET 開発用の機能を完備した IDE であり、Blazor アプリの作成が簡単になります。

Visual Studio を Blazor Web アプリの作成と操作に使う場合は、必ず、Visual Studio インストーラーを使って "ASP.NET と Web 開発" ワークロードをインストールしてください。

Visual Studio インストーラーでの ASP.NET と Web 開発ワークロードの選択のスクリーンショット。

Visual Studio を使って新しい Blazor Web アプリを作成するには:

  1. Visual Studio を起動し、 [新しいプロジェクトの作成] を選択します。

  2. [新しいプロジェクトの作成] ウィンドウで、検索ボックスに「Blazor」と入力して Enter キーを押します。

  3. Blazor Web アプリ テンプレートを選んで、[次へ] を選びます。

    Visual Studio 2022 の [新しいプロジェクトの作成] 画面と Blazor テンプレートのスクリーンショット。

  4. [新しいプロジェクトの構成] ウィンドウで、プロジェクト名として「BlazorApp」と入力して、[次へ] を選びます。

    Visual Studio 2022 の [プロジェクトの構成] 画面と手順 3 の推奨設定のスクリーンショット。

  5. [追加情報] ウィンドウの [フレームワーク] ドロップダウンで、[.NET 8.0 (長期的なサポート)] をまだ選んでいない場合は選んで、[作成] ボタンをクリックします。

    Blazor Web アプリを作成するときは、認証を有効にするかどうか、有効にする対話型レンダリング モード、アプリをどの程度対話型にするかなど、さまざまなオプションを選べます。 このアプリでは、次のように既定値が選ばれていることを確認します。

    • 認証の種類:なし
    • 対話型レンダリング モード:サーバー
    • 対話機能の場所:ページ/コンポーネント単位

    Visual Studio 2022 の Blazor プロジェクト用の追加情報画面のスクリーンショット。

プロジェクトが作成され、Visual Studio に読み込まれます。 ソリューション エクスプローラーを使って、プロジェクトの内容を確認します。

Visual Studio 2022 のソリューション エクスプローラーと既定の Blazor プロジェクトでのファイルの一覧のスクリーンショット。

いくつかのファイルが作成され、すぐに実行できるシンプルな Blazor アプリが作成されました。

  • Program.cs は、サーバーを起動するアプリのエントリ ポイントであり、アプリ サービスとミドルウェアを構成する場所です。
  • App.razor は、アプリのルート コンポーネントです。
  • Routes.razor は、Blazor ルーターを構成します。
  • Components/Pages ディレクトリには、アプリの Web ページの例がいくつか含まれています。
  • BlazorApp.csproj は、アプリ プロジェクトとその依存関係を定義しているファイルで、ソリューション エクスプローラーでプロジェクト ノードをダブルクリックすると見ることができます。
  • Properties ディレクトリにある launchSettings.json ファイルでは、ローカル開発環境のさまざまなプロファイル設定が定義されています。 ポート番号は、プロジェクトの作成時に自動的に割り当てられて、このファイルに保存されます。

アプリを実行する

Visual Studio のデバッグ ツール バーにある [デバッグの開始] ボタン (緑の矢印) をクリックして、アプリを実行します。

[デバッグの開始] ボタンが強調されている Visual Studio のデバッグ ツール バーのスクリーンショット。

アプリが実行されたら、[ホット リロード] ボタンをクリックして、実行中のアプリにコードの変更を適用できます。

[ホット リロード] ボタンが強調されている Visual Studio のデバッグ ツール バーのスクリーンショット。

上部のツール バーにある [停止] ボタンをクリックしれ、アプリをいつでも停止できます。

[デバッグの停止] ボタンが強調されている Visual Studio のデバッグ ツール バーのスクリーンショット。

Visual Studio で Web アプリを初めて実行すると、HTTPS 経由でアプリをホストするための開発証明書が設定されて、証明書を信頼するように求められます。 証明書を信頼することに同意することをお勧めします。 証明書はローカル開発にのみ使われ、それがないと、ほとんどのブラウザーで Web サイトのセキュリティに関するエラーが発生します。

ブラウザーでアプリが起動するまで待ちます。 次のページに移動したら、初めての Blazor アプリは正常に実行されています。

既定の Blazor アプリがブラウザーで実行されていることを示すスクリーンショット

次の演習でこの Blazor アプリを使用します。