モデル駆動型アプリ入門

完了

ロジックとコードを追加して画面ごとにアプリを作成するキャンバス アプリとは異なり、モデル駆動型アプリは簡単なステップで作成できます。 モデル駆動型アプリでは、コンポーネント中心のアプローチを使用してアプリを開発します。 キャンバス アプリを開発するときは、アプリの外観と動作を完全に制御できます。一方、モデル駆動型アプリでは、レイアウトはアプリに追加するコンポーネントに基づいて自動的に作成されます。 テーブルからビューとフォームを選択すると、すぐにプレビューに反映されるため、アプリがユーザーにどのように表示されるかを正確に確認できます。 これは WYSIWYG 作成方式です。

堅牢なデザイン機能

モデル駆動型アプリを作成するには、ページ、データ、自動化をデザインします。 ページは、アプリのナビゲーション ポイント、またはユーザーが移動できる画面で構成されます。 データには、アプリの一部である Dataverse テーブルのすべてと、環境から他のテーブルを追加する機能が含まれます。 自動化には、アプリの一部であるビジネス プロセス フローと、新しいプロセスを作成する機能が含まれます。

アプリを作成する際には、ページから始めます。 ページの種類は、Dataverse テーブル、ダッシュボード、URL、Web リソースカスタムの中から選ぶことができます。新規 または 新しいページ を選択すると、これらのページ オプションが表示されます。

モデル駆動型アプリのページ

  • Dataverse テーブル - このオプションを選択すると、テーブルごとに 2 つのページが作成されます。 ビューが作成され、テーブルの行と列が表示されます。 フォームも作成されます。ここでは、ユーザーが既存の行を編集するか、新しい行を作成することで、テーブルを操作できます。
  • ダッシュボード - この種類のページには、テーブルに関連するグラフのコレクションが表示されます。 グラフは、アプリに接続されている任意のテーブルから作成できます。作成元のテーブルが同じである必要はありません。
  • URL - ナビゲーションに URL を追加すると、個別のアプリ画面ではなく、URL へのリンクが追加されます。 URL を選択すると、ユーザーは別のブラウザー タブにリンクされます。これにより、アプリのユーザーに関連する有用なリンクを提供できます。
  • Web リソース - アプリのページ内に Web リソースが表示されます。 Web リソースとは、アプリの機能を拡張する開発者によって作成されたファイルです。 モデル駆動型アプリ外部のリソースにアプリを接続する手段となります。
  • カスタム ページ - このページの種類を選択すると、Power Apps キャンバス アプリをモデル駆動型アプリに直接表示するページが作成されます。 対話型のコンポーネントをキャンバスにドラッグして、キャンバス アプリのデザインと構築を行うことができます。

ページをアプリに追加すると、ナビゲーション ウィンドウに表示されます。 ユーザーがアプリを使用する際には、同様のナビゲーション ウィンドウが表示されるので、これを使用してアプリ内のさまざまなページにアクセスできます。

ナビゲーションは、グループまたはサブエリアをベースに設定します。 グループ名はアプリのナビゲーション要素として表示され、グループの下にサブエリア名が表示されます。 これらのコンポーネントは、目的に合わせて簡単に削除または追加できます。

Dataverse をデータ ソースに使用する

モデル駆動型アプリを作成すると、Dataverse の機能をすべて使用して、フォーム、ビュー、グラフ、プロセス フローを短時間で構成できます。 テーブル間にすでに設定されているリレーションシップがここで自動的に使用可能になり、ビューの作成時に簡単に組み込むことができます。

ビジネス プロセス フローを使用した自動化

モデル駆動型アプリを使用すると、ユーザーがフォームを移動するのに役立つビジネス プロセス フローを作成できます。

作成プロセスでは、環境の一部であるテーブルから始めて、テーブル ページの上にグラフィカルに表示されるステージを作成できます。ユーザーは、このステージに従ってビジネス プロセスを順に実行します。

デスクトップからモバイルまで、さまざまなデバイスで同様の UI を使用したレスポンシブ アプリ

モデル駆動型アプリを使用すると、ユーザー インターフェイスの多くがアプリ開発者によって定義され、大部分がアプリに追加するコンポーネントに応じて指定されます。 モデル駆動型アプリでは、デスクトップからモバイルまで、さまざまなデバイスで同様のユーザー インターフェイスを提供でき、アクセス性と応答性が自動的に得られます。