その他のテーブル関数

完了

テーブルとレコードの操作の主要な概念を学習しましたが、調べることができる関数は他にも多くあります。 これらの関数はデータのテーブルで機能するので、データ ソース (Microsoft Dataverse、SharePoint など) またはコレクションで使用することができます。 使用方法に違いはありません。

データ ソースを変更するための関数

データ ソースを更新するときは、2 つの主要な関数を考慮します。

  • Patch - この関数は、テーブルの既存レコードの編集または新規レコードの作成に使用されます。 1 つまたは複数のフィールドを一度に書き込むことができます。

  • Remove - この関数は、テーブルからレコードを削除するために使用されます。

たとえば、レコードの ギャラリー に、Delete ボタンを追加できます。 Remove 関数はそうした機能を提供します。

レコードを取得、並べ替え、カウントするための関数

レコードへのアクセスは、値でなく、保存先に基づくことがあります。 たとえば、機能を作成し、その機能でテーブルの最後のレコードの請求書番号を取得して表示する場合、Last 関数を使用します。

  • First - この関数は、テーブルの最初 (先頭) のレコードを返します。

  • Last - この関数は、テーブルの最後 (末尾) のレコードを返します。

  • Shuffle - この関数は、テーブル内のレコードをランダムな順序で並べ替えます。

  • CountRows - この関数は、テーブル内のレコードの数をカウントします。

これらの関数を調べるよい方法は、テーブルからレコードを選択するための機能を、ランダムに作成することです。 ShuffleFirst を組み合わせて、仮想の「無作為選択」を作成します。 次の例では、collectCustomerInvoices コレクションを使用します。

First(Shuffle(collectCustomerInvoices)).ID

ラベル コントロールの Text プロパティでその式を使用すると、ランダムな ID を表示できます。

テーブルでの算術関数

Power Apps キャンバス アプリのプロパティを変更するための基本的な数式を作成する方法について説明しているモジュールでは、数値の合計、平均、その他の操作のための集計関数について学習しました。 ここでは、それと同じ概念をテーブルに適用します。

この例では、collectCustomerInvoices という名前のコレクションに格納されている、次のようなデータのテーブルを参照します。

ID Date CustomerName Amount
1 4/10/2020 Fabrikam 212.00
2 3/1/2020 Contoso 47.89
3 3/14/2020 Contoso 32.99
4 4/2/2020 Fabrikam 105.32
  1. ラベル コントロールを画面上に配置します。

  2. Text プロパティを次のように設定します。Average(collectCustomerInvoices, Amount)

サンプル データに基づいて、ラベルには 99.55 と表示されます。 算術関数は、ユーザーに追加情報を提供する優れた方法です。