はじめに
テンプレート スペックは、再利用可能な Azure Resource Manager テンプレート (ARM テンプレート) を作成および管理する手段となります。 ARM テンプレートを作成してテストしたら、テンプレート スペックを使用してそれらを組織全体で共有することができます。 テンプレート スペックのライブラリを構築することで、確実に Azure リソースがデプロイ時に意図したとおりに構成されるようにすることができます。
シナリオ例
お客様は、玩具の企業において Azure インフラストラクチャをデプロイおよび構成する責任を負うものとします。 Azure 環境は整いつつあります。 あなたのもとには、さまざまなチームから、新たに使用する Azure インフラストラクチャのプロビジョニングと構成を依頼するために多くの相談が寄せられます。
インフラストラクチャを会社のポリシーに準拠した形で正しくプロビジョニングする作業を全員から任されているのです。 それほど信頼してもらえるのはありがたいですが、それでは結果的に、あなたは四六時中テンプレートのデプロイに従事することになってしまいます。 しかも社内での Azure の利用が拡大しているため、その作業負荷は高まるばかりです。
あなたは、自社の Azure インフラストラクチャをデプロイする際に使用する包括的なテンプレート一式を構築しました。 各テンプレートにより、対応するリソースが会社のガイドラインに従って構成されます。 現時点では、それらのテンプレートはすべて自分のコンピューターに保存されているので、それらを必要とする同僚にメールで送信することになります。 あなたは他の仕事に戻れるよう、それらのテンプレートを組織で共有する手段が必要であると感じています。
学習内容
このモジュールでは、テンプレート スペックとその利点について学習します。 演習では、テンプレート スペック (別のデプロイの一部として含む) を作成、発行、デプロイします。 最後に、バージョンを使用して安全に更新する方法など、テンプレート スペックを管理する方法について学習します。
主な目標
このモジュールを完了すると、テンプレート スペックの作成、発行、デプロイ、管理を行えるようになります。
前提条件
次のことを理解している必要があります。
- Bicep または JSON を使用した基本的な ARM テンプレートの作成とデプロイ。
- Azure (Azure portal、サブスクリプション、リソース グループ、リソース定義など)
モジュールの演習を進めるには、次のものがローカルにインストールされている必要があります。
- Visual Studio Code
- 次のいずれか:
- 最新の Azure CLI ツール
- 最新バージョンの Azure PowerShell
- 次のいずれか: