AKS クラスターを安全にアップグレードする方法
Nod Publishers のデプロイ チームは、今後 30 日以内にサポート対象外となる AKS クラスターのバージョンに、コンテナー化されたアプリケーションを既にデプロイしているとします。 これは、アップグレードの間にアプリケーションがダウンタイムの影響を受けないようにしながら、AKS でサポートされている最新バージョンの Kubernetes にアップグレードする必要があることを意味します。
AKS クラスターを安全にアップグレードする方法はいくつもあります。 このセクションでは、その方法の 1 つである、ブルー/グリーン デプロイ方法について説明します。
ブルー/グリーン デプロイ方法
ブルー/グリーン デプロイ方法には、ブルー環境と、それとほぼ同一のグリーン環境の 2 つの運用環境が必要です。 トラフィックの転送を行うルーターは、すべてのトラフィックを 1 つの環境、つまりライブ環境にルーティングします。 もう 1 つの環境はオフラインのままにして、新機能とパッチのテスト環境にします。 テストが完了したら、ルーターを切り替え、ライブ環境から他方の環境にトラフィックをルーティングします。 これにより、オフライン環境がオンラインになり、オンライン環境がオフラインになります。
では Nod Publishers のシナリオにブルー/グリーン デプロイ方法を適用してみましょう。 デプロイ チームは、次の手順に従う必要があります。
- 2 つの同一の AKS クラスター環境、ライブ (オンライン) のブルー環境とオフラインのグリーン環境を作成します。
- グリーン環境にアップグレードを適用して、サポートされている最新バージョンへのアップグレードをテストし、問題が発生しないことを確認します。
- テストが正常に完了したら、ルーターを切り替えて、すべてのユーザー トラフィックをグリーンの環境に転送し、ブルー環境をオフラインにします。
ブルー/グリーン デプロイ方法の利点は、グリーン環境のアップグレードされた AKS クラスター バージョンで問題を検出した場合、ルーターを切り替えてブルー環境にロールバックすることで、アプリケーションのダウンタイムを最小限にできることです。