演習 - Azure に Spring Boot Redis アプリケーションをデプロイする

5 分

すべてがローカルで実行されているので、アプリケーションをクラウドにデプロイし、その動作を運用環境でテストできます。

Azure App Service インスタンスを作成する

アプリケーションをホストする Azure App Service インスタンスを作成します。次の Azure CLI コードを使って、Linux を使用する基本的な App Service プランを作成してから、そのプランの App Service に Java のインスタンスを追加します。

Java 8 ではなく Java 11 または Java 17 を使用するには、Web アプリケーションランタイムとして "JAVA|8-jre8" ではなく "JAVA|<version>-java<version>" を使います。

az appservice plan create \
    --resource-group $AZ_RESOURCE_GROUP \
    --name $AZ_REDIS_NAME-webapp-plan \
    --is-linux \
    --sku B1

az webapp create \
    --resource-group $AZ_RESOURCE_GROUP \
    --name $AZ_REDIS_NAME-webapp \
    --runtime "JAVA|8-jre8" \
    --plan $AZ_REDIS_NAME-webapp-plan

Note

上記のコードでは、$AZ_REDIS_NAME 変数を再利用して App Service プランと App Service インスタンスに名前を指定しますが、異なる名前を使用できます。 App Service インスタンス名は URL の一部であり、Azure 全体で一意にする必要があります。

このデプロイの完了時に、次の手順を行うことができます。

Azure App Service に Spring Boot アプリケーションをデプロイする

プロジェクトの pom.xml ファイルで、<plugins> セクションに次の新しいプラグインを追加します。

<plugin>
    <groupId>com.microsoft.azure</groupId>
    <artifactId>azure-webapp-maven-plugin</artifactId>
    <version>2.11.0</version>
    <configuration>
        <schemaVersion>V2</schemaVersion>
        <resourceGroup>${env.AZ_RESOURCE_GROUP}</resourceGroup>
        <appName>${env.AZ_REDIS_NAME}-webapp</appName>
        <deployment>
            <resources>
                <resource>
                    <directory>${project.basedir}/target</directory>
                    <includes>
                        <include>*.jar</include>
                    </includes>
                </resource>
            </resources>
        </deployment>
    </configuration>
</plugin>

Note

上記の構成では、前に構成した環境変数を使用します。この構成を機能させるために、必ず、$AZ_RESOURCE_GROUP および $AZ_REDIS_NAME 変数を正しく設定してください。

App Service デプロイが完了した後、次のコマンドを実行してアプリケーションをパッケージ化し、Azure にデプロイします。
```
./mvnw package azure-webapp:deploy
```
デプロイが正常に完了すると、次の行が返されます。
```
Successfully deployed the artifact to https://<redisName>-webapp.azurewebsites.net
```
次のセクションで使用するため、前の出力に示されている、実行中のアプリケーションの URL をメモしておきます。

Azure でアプリケーションをテストする

アプリケーション URL を使用して、ローカルサーバーで使用したのと同じクライアント URL (cURL) コマンドをクラウドで実行します。

データ項目を追加するには、次のコマンドを実行します。

curl -d '{"description":"another description", "details":"some more details"}' -H "Content-Type: application/json" -X POST https://$AZ_REDIS_NAME-webapp.azurewebsites.net

データを取得するには、以下を実行します。
```
curl https://$AZ_REDIS_NAME-webapp.azurewebsites.net
```
セッションをインクリメントするには、次のコマンドを数回実行します。
```
curl -b cookie.txt -c cookie.txt https://$AZ_REDIS_NAME-webapp.azurewebsites.net/session
```

ローカルサーバーとクラウドサービスは、同じ Redis インスタンスを使用しているので、クラスター化されています。一方のインスタンスで作成したデータを、他方のインスタンスで使用できます。また、すべて同じ Redis インスタンスを使用してビジネスデータとセッションデータの両方を格納するノードをさらに追加することで、クラウドサービスのスケールアウトが可能になります。

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