VMM ファブリックでのソフトウェア定義ネットワーク (SDN) インフラストラクチャの展開と管理
System Center Virtual Machine Manager (VMM) を使用して、ソフトウェア定義ネットワーク (SDN) インフラストラクチャを展開および管理できます。
ソフトウェア定義ネットワークの概要
SDN はネットワークを仮想化して、スイッチやルーターなどの物理ハードウェア ネットワーク要素を抽象化します。 SDN を使用すると、ワークロードとアプリの要件を満たすためにデータセンター ネットワークを動的に管理できます。 新しいワークロードを展開したり、仮想または物理ネットワーク間でワークロードを移動したりする場合でも、ネットワーク ポリシーを一貫性のある方法で大規模に実装できます。
VMM ファブリックに SDN を展開する場合は、次のことができます。
- 仮想ネットワークを大規模にプロビジョニングおよび管理します。
- ネットワーク コント ローラー、ソフトウェア ロード バランサー、ゲートウェイを含む SDN インフラストラクチャを展開および管理します。
- 仮想ネットワークのポリシーを一元的に定義および制御し、アプリケーションまたはワークロードにリンクします。 ワークロードが展開されたり移動されると、ネットワーク構成も自動的に調整されます。 これにより、ネットワーク ハードウェアを手動で再構成する必要がなくなるため、運用の複雑さが軽減され、貴重なリソースをより重要な作業に充てられるようになります。
- 重要なアプリケーションとワークロードに対して保証される帯域幅を定義する機能など、仮想ネットワーク間のトラフィック フローを制御します。
SDN は、次のような多くのテクノロジを組み合わせています。
- ネットワーク コントローラー: ネットワーク コントローラーを使用すると、ネットワーク デバイスとサービスを手動で構成する代わりに、ネットワーク インフラストラクチャの構成を自動化できます。
- SDN 用 RAS ゲートウェイ: RAS ゲートウェイは、HNV を使用して複数のテナント仮想ネットワークをホストする CSP およびエンタープライズ向けに設計された、Windows Server 2016 のソフトウェア ベースのマルチテナント BGP 対応ルーターです。
- SDN のソフトウェア負荷分散 (SLB: Windows Server 2016 の SDN では、ソフトウェア負荷分散 (SLB) を使用して、仮想ネットワーク リソース間でテナントとテナントの顧客ネットワーク トラフィックを均等に分散できます。 Windows Server SLB により、同じワークロードをホストする複数のサーバーであり、高可用性とスケーラビリティを提供することです。
- SDN 用 RAS ゲートウェイ: RAS ゲートウェイは、HNV を使用して複数のテナント仮想ネットワークをホストする CSP および企業向けに設計された、ソフトウェアベースのマルチテナント BGP 対応ルーターです。
- SDN のソフトウェア負荷分散 (SLB): SDN は、ソフトウェア負荷分散 (SLB) を使用して、テナントおよびテナントのカスタマー ネットワーク トラフィックを仮想ネットワーク リソース間で均等に配分することができます。 Windows Server SLB により、同じワークロードをホストする複数のサーバーであり、高可用性とスケーラビリティを提供することです。
SDN スタックのテクノロジの詳細については を参照してください。
次のステップ
- PowerShell を使用して SDN コンポーネントをデプロイする
- または、VMM コンソールで SDN コンポーネントを手動で展開します。