共有データセット デザイン ビュー (レポート ビルダー)
レポートにおけるデータセットとは、外部データ ソースに対してクエリを実行することによって返されるレポート データをいいます。 共有データセットはレポート サーバー上で公開され、複数のレポートでそれらを使用できます。 他のユーザーと共有するデータセットを作成できます。 共有データセット デザイン ウィンドウで、共有データ ソースの選択、共有データセットのプロパティの指定、およびクエリ デザイナーによるクエリの作成を行います。
レポート内のデータの操作の詳細については、「レポート データセット」を参照してください。
リボン
リボンを使用すると、タスクの実行に必要なコマンドを簡単に見つけることができます。 コマンドは、接続、データセット、クエリ デザイナーの各論理グループに分類されています。
Connection
レポートで共有データ ソースを選択するか、レポート サーバーで共有データ ソースを参照するには、接続グループの [選択] ボタンを使用します。
Note
共有データセットは共有データ ソースに基づく必要があります。 必要なデータ ソースを使用できない場合は、レポート サーバー上にデータ ソースを作成する必要があります。 詳細については、「共有データ ソースを作成、変更、および削除する (SSRS)」を参照してください。
詳細については、「データ接続文字列を作成する - レポート ビルダー」を参照してください。
データセット
共有データセット プロパティを設定するには、 [オプションの設定] ボタンを使用します。 これらのプロパティには次のオプションが含まれます。
フィールド: フィールド コレクション内のフィールドを追加または編集できます。
データ オプション: 大文字と小文字の区別や照合順序など、一致基準や並べ替え順序に影響を与えるオプションを設定できます。
フィルター: レポートがデータ接続からデータを取得した後に、レポート内のデータを制限するフィルターを定義できます。
パラメータ:パラメーターを追加したり、パラメーター オプションを編集したりできます。 たとえば、各パラメーターに既定値を指定すると、レポート サーバー上にこの共有データセットのキャッシュ更新計画を作成できます。
設定した値は、レポート サーバー上で共有データセット定義の一部となります。 レポート作成者がこの共有データセットをレポートに含めると、指定したオプションがそのデータセット インスタンスに適用されます。
共有データセットをレポートに追加した後に、レポート作成者がオーバーライドできるオプションは、照合順序、大文字と小文字の区別、アクセントの区別、かなの区別、文字幅の区別、および小計です。 他のデータセット フィルターを作成して、レポート内のデータを制限することもできます。
詳細については、「レポート埋め込みデータセットと共有データセット (レポートビルダー)」を参照してください。
キャッシュの更新の詳細については、「共有データセットのキャッシュ」を参照してください。
クエリ デザイナー
クエリ デザイナー ツール バーを使用すると、データ接続から取得するデータを指定するクエリを作成できます。 データ接続のデータ ソースの種類に関連付けられているクエリ デザイナーによって、表示されるツール バーが異なります。
詳細については、「外部データ ソースからのデータの追加 (SSRS)」のデータ ソースの種類に対応する記事を参照してください。
クエリ デザイナー画面
クエリ デザイナーは、外部データ ソースに必要な構文でクエリを構築するのに役立ちます。
一部のデータ ソースの種類ではグラフィカル クエリ デザイナーが提供されます。グラフィカル クエリ デザイナーを使用すると、外部データ ソースのメタデータを検索できます。 メタデータ ペインからクエリ デザイン画面に名前を対話的にドラッグすることも、使用する名前を対話的に選択することもできます。
一部のデータ ソースの種類では、SQL Server Management Studio などの他のツールで作成したクエリを貼り付けるために使用できるテキスト ベースのクエリ デザイナーがサポートされています。
データ ソースの種類ごとに、外部データ ソースに対して機能するクエリに対する特定の要件があります。 詳細については、「外部データ ソースからのデータの追加」と「Reporting Services でサポートされるデータ ソース」で、データ ソースの種類に対応する記事を参照してください。
クエリ結果を表示する
共有データセット デザイン ビューでは、レポートの処理時にデータ接続からデータを取得するクエリを構築します。
クエリを実行してデータ接続からサンプル データを表示し、期待した種類のデータが返されることを確認します。 結果セットの列は、データ接続のデータ スキーマのメタデータに基づいています。 列名がデータセット フィールド コレクションになります。 クエリの結果セットに示されるデータ値は、デザイン時のデータです。 共有データセットを共有データセット定義としてレポート サーバーに保存した後は、クエリ テキストのみが保存されます。 クエリの結果セット内のデータは保存されません。
レポート作成者がこの共有データセットをレポートに追加すると、レポート サーバー上のデータセット定義を指すポインターが追加されます。 レポートのレポート データ ペインには、データセット フィールド コレクションが表示されます。 クエリ テキストは使用できません。
クエリの実行に使用する資格情報は、レポートのプレビューやレポート サーバーからのレポートの実行に使用される資格情報とは異なります。 詳細については、「レポート データ ソースに関する認証情報と接続情報を指定する」をご覧ください。
パラメーターを指定してレポートを実行する
クエリにクエリ変数が含まれている場合、データセット パラメーターが自動的に作成されます。 次に、データセット クエリの構築が完了すると、データセット パラメーターに設定されたレポート パラメーターが自動的に作成されます。
レポートにパラメーターが含まれている場合は、すべてのパラメーターに既定値があるときにのみレポートを自動的に実行できます。 パラメーターにデフォル値がない場合にレポートを実行するときは、パラメーターの値を選択してから、[実行] タブの [レポートの表示] を選ぶ必要があります。
詳細については、「レポート パラメータ (レポート ビルダーおよびレポート デザイナー)」をご覧ください。
共有データセットを保存する
作成したクエリを保存するには、レポート ビルダーの [保存] または [名前を付けて保存] ボタンを選びます。 レポート サーバー上の適切なフォルダーに移動し、共有データセット定義を保存します。 共有データセットは、レポート サーバーに保存するまで他のユーザーが利用できません。