Report Server Configuration Manager (ネイティブ モード) とは?
適用対象: 
SQL Server 2016 (13.x) Reporting Services 以降 Power BI Report Server
Report Server Configuration Manager を使用して、SQL Server Reporting Services (SSRS) ネイティブ モードのインストールを構成し、次のタスクを実行します:
Report Server サービス アカウントを構成する: アカウントはセットアップ時に構成されますが、パスワードの更新や別のアカウントを使用したい場合は、Report Server Configuration Manager で変更できます。
URL を作成して構成する: レポート サーバーと Web ポータルは、URL でアクセスされる ASP.NET アプリケーションです。 レポート サーバーの URL からは、レポート サーバーの SOAP エンドポイントにアクセスできます。 Web ポータルの URL によって Web ポータルが開きます。 Report Server Configuration Manager を使用して、アプリケーションごとに 1 つの URL または複数の URL を構成します。
レポート サーバー データベースを作成して構成する: レポート サーバーは、SQL Server データベースを内部ストレージとして必要とする、ステートレス サーバーです。 Report Server Configuration Manager を使用し、レポート サーバー データベースを作成し、そのレポート サーバー データベースへの接続を構成します。 必要なコンテンツが格納されている既存のレポート サーバー データベースを選択できます。
ネイティブ モード スケールアウト配置を構成する: Reporting Services では、複数のレポート サーバー インスタンスで 1 つの共有レポート サーバー データベースを使用できるようにする配置トポロジをサポートします。 レポート サーバーのスケールアウト配置を展開するには、Report Server Configuration Manager を使用して各レポート サーバーを共有レポート サーバー データベースに接続します。
対称キーをバックアップ、保存、置き換える: 対称キーは、保存されている接続文字列や資格情報を暗号化します。 サービス アカウントを変更する場合や、レポート サーバー データベースを別のコンピューターに移動する場合は、対称キーのバックアップが必要となります。
自動実行アカウントを構成する: このアカウントは、スケジュールされた操作中、またはユーザー資格情報を使用できない場合にリモート接続を有効にします。
レポート サーバーの電子メールを設定する: Reporting Services は、簡易メール転送プロトコル (SMTP) を使用してレポートまたはレポート処理通知を電子メールボックスに配信する、レポート サーバーの電子メール配信拡張機能を備えています。 Reporting Services Configuration Manager を使用して、メール配信に使用するネットワーク上の SMTP サーバーまたはゲートウェイを指定します。
完全な展開では、SQL Server Management Studio を使用して他の機能を有効にしたり、既定値を変更したりする必要があります。 web ポータル を使用して、サーバーへのアクセスを許可することもできます。 レポート サーバーのの詳細については、「レポート サーバーの構成と管理」を参照してください。
Note
SharePoint と Reporting Services の統合は、SQL Server 2016 以降では使用できません。 SQL Server 2012 (11.x) リリース以降の Reporting Services Configuration Manager は、SharePoint モードのレポート サーバーを管理するように設計されていません。 SharePoint の全体管理および PowerShell スクリプトを使用して、SharePoint モードの管理および構成を行います。
レポート サービスのバージョン
Report Server Configuration Manager はバージョン固有です。 このバージョンの SQL Server と共にインストールされる Report Server Configuration Manager は、以前のバージョンの Reporting Services の構成には使用できません。 同じコンピューター上で古いバージョンと新しいバージョンの Reporting Services をサイド バイ サイドで実行している場合は、各バージョンに付属する Report Server Configuration Manager を使用して、各インスタンスを構成する必要があります。
作業の開始
システムとアクセス許可が正しく設定されていることを確認します。 詳細については、「SQL Server のインストールに必要なハードウェアおよびソフトウェア」を参照してください。
Windows [スタート] メニューから、「Report Server」と入力し、検索結果から Report Server Configuration Manager を選択してReport Server Configuration Manager を起動します。 または、Microsoft Windows のバージョンに応じて、[スタート] を選択し、[すべてのプログラム] に移動し、Microsoft SQL Server Reporting Services に移動して、[Report Server Configuration Manager] を選択します。
以前のバージョンの SQL Server からレポート サーバー インスタンスを構成する場合は、そのバージョンのプログラム フォルダーを開きます。 たとえば、SQL Server 2014 (12.x) のサーバー コンポーネント用の構成ツールを開くには、[Microsoft SQL Server] ではなく [SQL Server 2014 (12.x)] に移動して、[Report Server Configuration Manager] を選択します。
[サーバー名] ボックスに、レポート サーバー インスタンスがインストールされているコンピューターの名前を指定します。 既定値は、ローカル コンピューターの名前になります。 リモート コンピューターにインストールされているレポート サーバーに接続する場合は、リモート SQL Server インスタンスの名前を入力します。
リモート コンピューターを指定する場合は、 [検索] を選択して接続を確立します。
[レポート サーバー インスタンス] では、構成したいレポート サーバーのインスタンスを選択します。 一覧には、このバージョンの SQL Server のレポート サーバー インスタンスのみが表示されます。 以前のバージョンの Reporting Services を構成することはできません。
[接続] を選択します。