XML 列でのフルテキスト検索の使用
適用対象: SQL Server Azure SQL Database Azure SQL Managed Instance
XML 列にフルテキスト インデックスを作成して XML 値のコンテンツにインデックスを設定できますが、XML マークアップは無視されます。 要素タグはトークンの境界として使用されます。 インデックスは次の項目に設定されます。
XML 要素のコンテンツ。
最上位レベルの要素の XML 属性のコンテンツ (属性値が数値でない場合)。
可能であれば、次のようにしてフルテキスト検索と XML インデックスを組み合わせることができます。
まず、SQL フルテキスト検索を使用して、対象の XML 値をフィルター処理します。
次に、XML 列の XML インデックスを使用する XML 値にクエリを実行します。
例 : フルテキスト検索と XML クエリの組み合わせ
XML 列でフルテキスト インデックスを作成した後、XML 値が書名に語 "custom" を含んでいることを次のクエリで確認します。
SELECT *
FROM T
WHERE CONTAINS(xCol,'custom')
AND xCol.exist('/book/title/text()[contains(.,"custom")]') = 1;
contains()
メソッドはフルテキスト インデックスを使用し、ドキュメント内に単語 "custom" を含む XML 値をサブセットとして取り出します。 exist()
句により、書名に単語 "custom" が使用されていることを確認します。
contains()
を使用するフルテキスト検索とXQuery contains()
はセマンティックが異なります。 前者はステミングによるトークンの照合で、後者は部分文字列の照合です。 したがって、書名に "run" が使用されている文字列を検索する場合、フルテキスト contains()
と XQuery contains()
をいずれも満たすため、"run"、"runs"、および "running" が検出されます。 ただし、この例のクエリでは語 "customizable" が書名に使用されている場合、XQuery contains()
は満たしますが、フルテキストcontains()
では失敗し、検出されません。 一般に純粋な部分文字列の検索を行うには、フルテキストの contains()
句を削除する必要があります。
さらに、フルテキスト検索ではステマーが使用されますが、XQuery contains()
はリテラルの照合です。 両者の違いを次の例で示します。
例 : ステミングを使用した XML 値のフルテキスト検索
上記の例で行った XQuery contains()
による確認は、通常は省略できません。 次のクエリについて考えてみます。
SELECT *
FROM T
WHERE CONTAINS(xCol,'run');
ドキュメント内で語 "ran" が使用されていると、ステミングによりこの検索条件に一致します。 また、XQuery では検索コンテキストは確認されません。
フルテキスト インデックスが作成された AXSD を使用して XML をリレーショナル列に分解した場合、XML ビューに XPath クエリを実行しても基になるテーブルのフルテキスト検索は行われません。