SQL Server 構成マネージャー
適用対象: SQL Server
SQL Server 構成マネージャーは、SQL Server に関連付けられているサービスの管理、SQL Server が使用するネットワーク プロトコルの設定、SQL Server クライアント コンピューターからのネットワーク接続の管理を行うためのツールです。 SQL Server 2022 (16.x) 以降では、SQL Server 構成マネージャーを使用して SQL Server 用の Azure 拡張機能を管理できるようになりました。
SQL Server 構成マネージャーは SQL Server のインストールと共にインストールされます。 SQL Server 構成マネージャーは、[スタート] メニューから利用できる Microsoft 管理コンソール スナップインであり、他の Microsoft 管理コンソール画面に追加することも可能です。 Microsoft 管理コンソール (mmc.exe) は、SQLServerManager<version>.msc ファイル (SQL Server 2016 (13.x) のSQLServerManager13.msc など) を使用して、SQL Server 構成マネージャーを開きます。 特定のバージョンのSQL Serverを管理するにはそれに対応するバージョンのSQL Server 構成マネージャーが必要です。 最新の 5 つのバージョンのパスを次に示します (Windows が C ドライブにインストールされている場合)。
バージョン | Path |
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SQL Server 2022 (16.x) | C:\Windows\SysWOW64\SQLServerManager16.msc |
SQL Server 2019 (15.x) | C:\Windows\SysWOW64\SQLServerManager15.msc |
SQL Server 2017 (14.x) | C:\Windows\SysWOW64\SQLServerManager14.msc |
SQL Server 2016 (13.x) | C:\Windows\SysWOW64\SQLServerManager13.msc |
SQL Server 2014 (12.x) | C:\Windows\SysWOW64\SQLServerManager12.msc |
SQL Server 2012 (11.x) | C:\Windows\SysWOW64\SQLServerManager11.msc |
SQL Server 構成マネージャーは Microsoft 管理コンソール プログラムのスナップインであり、スタンドアロン プログラムではないため、新しいバージョンの Windows では、SQL Server 構成マネージャーはアプリケーションとして表示されません。
オペレーティング システム | 詳細 |
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Windows 10 および Windows 11 | SQL Server 構成マネージャー を開くには、スタート ページで「SQLServerManager16.msc 」 (SQL Server 2022 (16.x) の場合) と入力します。 他のバージョンの SQL Server の場合、16 を適切な数値に置き換えます。 SQLServerManager16.msc を選択すると、SQL Server 構成マネージャーが開きます。 スタート ページやタスク バーに SQL Server 構成マネージャーをピン留めするには、SQLServerManager16.msc を右クリックして、[ファイルの場所を開く] を選択します。 Windows のエクスプローラーで、SQLServerManager16.msc を右クリックして、[スタート画面にピン留めする] または [タスクバーにピン留めする] を選択します。 |
Windows 8 | SQL Server 構成マネージャーを開くには、検索チャームの [アプリ] で、「SQLServerManager<version>.msc 」(「SQLServerManager16.msc 」など) と入力し、Enter キーを押します。 |
SQL Server 構成マネージャーと SQL Server Management Studio では、一部のサーバー設定を表示および変更するために、Window Management Instrumentation (WMI) を使用します。 WMI は、SQL Server ツールによって要求されたレジストリ操作を管理する API 呼び出しとやり取りするための統合された方法を提供します。 WMI では、SQL Server 構成マネージャー スナップイン コンポーネントの選択した SQL サービスに対する高度な制御と操作も提供されます。 WMI に関連した権限を構成する方法については、「SQL Server ツールでサーバーの状態を表示できるようにする WMI の構成」を参照してください。
SQL Server 構成マネージャーを使用して、他のコンピューター上のサービスの開始、停止、一時停止、再開、構成を行う方法については、「SQL Server 構成マネージャー: 別のコンピューターへの接続」を参照してください。
サービスを管理する
SQL Server 構成マネージャーを使用して、サービスの開始、一時停止、再開、停止、サービスのプロパティの表示、変更を行う。
SQL Server 構成マネージャーを使用し、起動時のパラメーターを使用してデータベース エンジンを起動する。 詳細については、「SQL Server 構成マネージャー: サーバー起動オプションを構成する」を参照してください。
SQL Server 2022 (16.x) 以降では、SQL Server 構成マネージャーを使用して、SQL Server の Azure 拡張機能を開始、一時停止、再開、または停止できます。
サービスが使用するアカウントを変更する
SQL Server 構成マネージャーを使用して、SQL Server サービスを管理する。
重要
SQL Server または SQL Server エージェントのサービスで使用されるアカウントやそのアカウントのパスワードを変更する場合は、SQL Server 構成マネージャーなどの SQL Server ツールを必ず使用してください。 SQL Server 構成マネージャーでは、アカウント名の変更だけでなく、その新しいアカウントがSQL Serverの設定を読み取れるように Windows レジストリ内の権限を設定するなど、付加的な構成も行えます。 Windows サービス コントロール マネージャーなどの他のツールでもアカウント名を変更できますが、関連する設定の変更はできません。 サービスがレジストリ内のSQL Serverの部分にアクセスできなければ、そのサービスを正しく開始できません。
さらに、SQL Server 構成マネージャー、SQL Server 管理オブジェクト (SMO)、または WMI を使用して変更したパスワードは、サービスを再起動しなくてもすぐに有効になります。
サーバーとクライアントのネットワーク プロトコルを管理する
SQL Server 構成マネージャーでは、サーバーとクライアントのネットワーク プロトコル、そして接続オプションを設定できます。 通常は、正しいプロトコルを有効にした後にサーバー ネットワーク接続を変更する必要が生じることはありません。 ただし、SQL Server が特定のネットワーク プロトコル、ポート、名前付きパイプのいずれかで受信を待機するようにサーバー接続の設定を変更しなければならない場合は、SQL Server 構成マネージャーを使用してその変更を行えます。 プロトコルを有効にする方法の詳細については、「サーバー ネットワーク プロトコルの有効化または無効化」を参照してください。 ファイアウォール経由でプロトコルへのアクセスを有効にする方法については、「SQL Server のアクセスを許可するための Windows ファイアウォールの構成」を参照してください。
SQL Server 構成マネージャーでは、サーバーとクライアントのネットワーク プロトコルを管理できます。たとえば、プロトコルの暗号化を強制的に設定する機能、別名のプロパティを表示する機能、プロトコルを有効/無効にする機能などがあります。
SQL Server 構成マネージャーでは、別名の作成と削除や、プロトコルの優先順位の変更を行えます。また、サーバーの別名のプロパティとして、以下のようなプロパティを表示できます。
- [別名] - クライアントの接続先のコンピューターに使用するサーバーの別名です。
- [プロトコル] - 構成エントリに使用するネットワーク プロトコルです。
- [接続パラメーター] - ネットワーク プロトコル構成の接続アドレスに関連したパラメーターです。
Note
SQL Server 2022 以降のバージョンでは、SQL Server 構成マネージャーを使用したエイリアスの作成はサポートされていません。 SQL Server 2022 以降のバージョンのエイリアスを作成するには、 SQL Server クライアント ネットワーク ユーティリティ ツールを使用します。
SQL Server 構成マネージャーでは、フェールオーバー クラスター インスタンスの情報も表示できます。ただし、一部の操作 (サービスの開始と停止など) については Cluster Administrator を使用する必要があります。
使用可能なネットワーク プロトコル
SQL Serverでは、共有メモリ、TCP/IP、名前付きパイプ プロトコルをサポートしています。 ネットワーク プロトコルの選択の詳細については、「クライアント プロトコルの構成」を参照してください。 SQL Serverでは、VIA、Banyan VINES Sequenced Packet Protocol (SPP)、Multiprotocol、AppleTalk、NWLink IPX/SPX の各ネットワーク プロトコルはサポートしていません。 以前にこれらのプロトコルを使用して接続していたクライアントの場合、SQL Serverに接続するには別のプロトコルを選択する必要があります。 SQL Server 構成マネージャーで WinSock プロキシを設定することはできません。 WinSock プロキシの設定については、Internet Security and Authentication Server (ISA) のドキュメントを参照してください。