FOR JSON での特殊文字のエスケープと制御文字 (SQL Server)
適用対象: SQL Server 2016 (13.x) 以降 Azure SQL データベース Azure SQL Managed Instance Azure Synapse Analytics (サーバーレスの SQL プールのみ)
このトピックでは、SQL Server の FOR JSON
ステートメントの SELECT
句が、JSON 出力で特殊文字をどのようにエスケープし、制御文字をどのように表すかについて説明します。
重要
この記事では、Microsoft SQL Server の JSON の組み込みサポートについて説明します。 JSON のエスケープとエンコードの全般情報については、「JSON RFC」のセクション 2.5 を参照してください。
特殊文字のエスケープ
ソース データに特殊文字が含まれる場合、次の表で示すように、FOR JSON
句は JSON 出力の特殊文字を \
でエスケープします。 このエスケープは、プロパティの名前と値の両方で行われます。
特殊文字 | エスケープされた出力 |
---|---|
引用符 (" ) |
\" |
円記号 (\ ) |
\\ |
スラッシュ (/ ) |
\/ |
バックスペース | \b |
フォーム フィード | \f |
改行 | \n |
キャリッジ リターン | \r |
水平タブ | \t |
制御文字
ソース データに制御文字が含まれる場合、FOR JSON
句は JSON 出力の制御文字を \u<code>
形式でエンコードします。次の表をご覧ください。
制御文字 | エンコードされた出力 |
---|---|
CHAR(0) | \u0000 |
CHAR(1) | \u0001 |
... | ... |
CHAR(31) | \u001f |
例
次は、特殊文字と制御文字の両方を含むソース データの FOR JSON
出力の例です。
クエリ:
SELECT 'VALUE\ /
"' AS [KEY\/"],
CHAR(0) AS '0',
CHAR(1) AS '1',
CHAR(31) AS '31'
FOR JSON PATH;
結果:
[
{
"KEY\\\/\"": "VALUE\\ \/\r\n \"",
"0": "\u0000",
"1": "\u0001",
"31": "\u001f"
}
]