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AUTO モードで自動的に JSON 出力を書式設定する (SQL Server)

適用対象: SQL Server 2016 (13.x) 以降 Azure SQL データベース Azure SQL Managed Instance Azure Synapse Analytics (サーバーレスの SQL プールのみ)

SELECT ステートメントの構造に基づいて FOR JSON 句の出力を自動的に書式設定するには、AUTO オプションを指定します。

AUTO オプションを指定すると、SELECT リストとソース テーブル内の列の順序に基づいて、JSON 出力の形式が自動的に決定されます。 この形式を変更することはできません。

または、PATH オプションを使用して出力の制御を維持します。

FOR JSON AUTO オプションを使用するクエリには、 FROM 句を含める必要があります。

以下に、 FOR JSON 句で AUTO オプションを使用した例を示します。 Azure Data Studio は、フラット文字列を表示するのではなく、(この記事に示されているように) JSON の結果を自動的に書式設定するので、JSON クエリ用に推奨されるクエリ エディターです。

例 1

クエリ

クエリで 1 つのテーブルだけが参照されている場合、FOR JSON AUTO 句の結果は、FOR JSON PATH の結果と同様になります。 この場合、FOR JSON AUTO では、入れ子になったオブジェクトは作成されません。 唯一の違いは、FOR JSON AUTO が、入れ子になったオブジェクトではなく、ドット付きのキーとしてドット区切りの別名 (次の例では Info.MiddleName) を出力する点です。

SELECT TOP 5   
       BusinessEntityID As Id,  
       FirstName, LastName,  
       Title As 'Info.Title',  
       MiddleName As 'Info.MiddleName'  
   FROM Person.Person  
   FOR JSON AUTO  

結果

[{
    "Id": 1,
    "FirstName": "Ken",
    "LastName": "Sánchez",
    "Info.MiddleName": "J"
}, {
    "Id": 2,
    "FirstName": "Terri",
    "LastName": "Duffy",
    "Info.MiddleName": "Lee"
}, {
    "Id": 3,
    "FirstName": "Roberto",
    "LastName": "Tamburello"
}, {
    "Id": 4,
    "FirstName": "Rob",
    "LastName": "Walters"
}, {
    "Id": 5,
    "FirstName": "Gail",
    "LastName": "Erickson",
    "Info.Title": "Ms.",
    "Info.MiddleName": "A"
}]

例 2

クエリ

テーブルを結合すると、最初のテーブル内の列はルート オブジェクトのプロパティとして生成されます。 2 番目のテーブル内の列は、入れ子になったオブジェクトのプロパティとして生成されます。 2 番目のテーブルのテーブル名または別名 (次の例では D) は、入れ子になった配列の名前として使用されます。

SELECT TOP 2 SalesOrderNumber,  
        OrderDate,  
        UnitPrice,  
        OrderQty  
FROM Sales.SalesOrderHeader H  
   INNER JOIN Sales.SalesOrderDetail D  
     ON H.SalesOrderID = D.SalesOrderID  
FOR JSON AUTO   

結果

[{
    "SalesOrderNumber": "SO43659",
    "OrderDate": "2011-05-31T00:00:00",
    "D": [{
        "UnitPrice": 24.99,
        "OrderQty": 1
    }]
}, {
    "SalesOrderNumber": "SO43659",
    "D": [{
        "UnitPrice": 34.40
    }, {
        "UnitPrice": 134.24,
        "OrderQty": 5
    }]
}]

例 3

クエリ
FOR JSON AUTO を使用せずに、次の例のように SELECT ステートメントに FOR JSON PATH サブキーを入れ子にすることができます。 この例では、前の例と同じ結果が出力されます。

SELECT TOP 2  
    SalesOrderNumber,  
    OrderDate,  
    (SELECT UnitPrice, OrderQty  
      FROM Sales.SalesOrderDetail AS D  
      WHERE H.SalesOrderID = D.SalesOrderID  
     FOR JSON PATH) AS D  
FROM Sales.SalesOrderHeader AS H  
FOR JSON PATH  

結果

[{
    "SalesOrderNumber": "SO43659",
    "OrderDate": "2011-05-31T00:00:00",
    "D": [{
        "UnitPrice": 24.99,
        "OrderQty": 1
    }]
}, {
    "SalesOrderNumber": "SO4390",
    "D": [{
        "UnitPrice": 24.99
    }]
}]

SQL Server と Azure SQL Database の JSON の詳細情報

Microsoft ビデオ

SQL Server と Azure SQL Database に組み込まれている JSON のサポートの視覚的な紹介は、次のビデオをご覧ください。

参照

FOR 句 (Transact-SQL)