オブジェクト エクスプローラーでのイベント セッションの管理
適用対象: SQL Server Azure SQL Database Azure SQL Managed Instance
このトピックでは、拡張イベントに影響する オブジェクト エクスプローラー で実行できる操作について説明します。
拡張イベント セッションの作成
拡張イベント セッションの開始または停止
拡張イベント セッションのエクスポート
拡張イベント セッション テンプレートのインポート
拡張イベント セッションの編集
拡張イベント セッションの削除
拡張イベント セッションの作成
拡張イベント セッションの作成の詳細については、「 拡張イベント セッションの作成」を参照してください。
拡張イベント セッションの開始または停止
拡張イベント セッションは、 クエリ エディター 、 ALTER EVENT SESSION ステートメント、または オブジェクト エクスプローラー の [拡張イベント]ノードを使用して開始または停止できます。
イベント セッションを停止すると、以後そのセッションは、sys.dm_xe_sessions 動的管理ビュー (DMV) にアクティブなセッションとして表示されません。 ただし、セッションの定義は一切変更されず、セッションを再開することもできます。 セッションの定義を完全に削除するには、セッションを削除する必要があります。
拡張イベント セッションを開始または停止するには、ALTER ANY EVENT SESSION 権限が必要です。
リング バッファー、バケット、イベント ペアリング ターゲット、同期イベント カウンター ターゲットなど、メモリ内ターゲットを使用するセッションを停止すると、セッションのバッファーに格納されるすべての情報 (sys.dm_xe_session_targets DMV の target_data 列) が失われます。 セッションを停止した後にイベント データにアクセスするには、ファイル ターゲットを使用するようにセッションを構成するか、セッションを停止する前にデータを保存する必要があります。
クエリ エディターを使用した拡張イベント セッションの開始または停止
セッションを開始するには、次のステートメントを発行します。 session_name の部分は、拡張イベント セッションの名前に置き換えてください。
ALTER EVENT SESSION [session_name]
ON SERVER
STATE = START
セッションを停止するには、次のステートメントを発行します。 session_name の部分は、拡張イベント セッションの名前に置き換えてください。
ALTER EVENT SESSION [session_name]
ON SERVER
STATE = STOP
オブジェクト エクスプローラーでの拡張イベント セッションの開始または停止
オブジェクト エクスプローラーで拡張イベント セッションを開始または停止するには、 [管理]ノード、 [拡張イベント]ノード、および [セッション] ノードの順に展開し、セッションを右クリックして、 [セッションの開始] または [セッションの停止]をクリックします。
拡張イベント セッション テンプレートのエクスポート
オブジェクト エクスプローラーを使用して拡張イベント セッションをエクスポートし、.xml テンプレート ファイルとして保存することができます。 たとえば、セッションをエクスポートした後、 新規セッション ウィザード または 新規セッション ウィザードを使用して、そのテンプレートを新しいイベント セッションに適用できます。
セッションをエクスポートする際は、NTFS ファイル システムが使用されている場所にテンプレート ファイルを保存し、その情報を表示する権限を持つユーザーのみにアクセスを制限する必要があります。
オブジェクト エクスプローラーで拡張イベント セッションをエクスポートするには
[管理]ノード、 [拡張イベント]ノード、および [セッション] ノードの順に展開します。
エクスポートするセッションを右クリックし、 [セッションのエクスポート]をクリックします。
[名前を付けて保存] ダイアログ ボックスで、ファイルの保存場所を選択し、 [ファイル名] ボックスにファイル名を入力し、 [保存]をクリックします。
ファイルを既定の SQL Server Management Studio テンプレートの場所に保存すると、[新規セッション ウィザード] および [新しいセッション] ダイアログを使用するときに事前定義されたテンプレートのドロップダウン リストにテンプレートが表示されます。
拡張イベント セッション テンプレートのインポート
オブジェクト エクスプローラーを使用して、拡張イベント セッションのテンプレートをインポートすることができます。 たとえば、SQL Server の別のインスタンスからエクスポートされたテンプレートからセッションを作成する場合に、この操作を行うことができます。
拡張イベント セッションをインポートするには、 ALTER ANY EVENT SESSION 権限が必要です。
テンプレート ファイルをインポートする前に、ファイルが信頼できるソースからであるかどうかを確認します。 テンプレート ファイルは、NTFS ファイル システムを使用し、その情報を表示する権限を持つユーザーのみにアクセスが制限されている場所に保存する必要があります。
拡張イベント セッションをインポートするには
オブジェクト エクスプローラーで [管理]ノードを展開し、 [拡張イベント] ノードを展開します。
[セッション] を右クリックし、 [新しいセッション] をクリックします。
セッションの名前を指定します。
[テンプレート] ボックスを展開します。
<[File From ...]>[Open] をクリックし、インポートするセッション (XML ファイル) を参照します。
[セッション] ノードにセッションが表示されます。 既定では、セッションは開始されていません。
拡張イベント セッションの編集
オブジェクト エクスプローラーで拡張イベント セッションを編集できます。
拡張イベント セッションを編集するには
オブジェクト エクスプローラーで [管理]ノード、 [拡張イベント]ノード、および [セッション] ノードの順に展開します。
セッションを右クリックし、 [プロパティ]をクリックします。
[ページの選択] セクションで、編集するページを選択します。
イベント セッションの編集が終了したら、 [OK]をクリックします。
Transact-SQL を使用したイベント セッション定義のスクリプト化
新規セッション ウィザードおよび [新しいセッション] ダイアログの両方に、拡張イベント セッションを定義する Transact-SQL を生成するスクリプト オプションがあります。
既存の拡張イベント セッションの Transact-SQL にアクセスするには、セッション名を右クリックし、[セッションをスクリプト化] を選択し、[作成先] を選択します。
拡張イベント セッションの削除
次の方法で拡張イベント セッションを削除できます。
クエリ エディターで、 DROP EVENT SESSIONを使用します。
オブジェクト エクスプローラーを使用します。
イベント セッションを削除すると、すべての構成情報が削除され、以後、セッションの定義は sys.server_event_sessions カタログ ビューに表示されません。
Note
system_health および AlwaysOn_health が SQL Server に含まれています。これらを削除しないでください。 system_health は既定で有効です (詳細については、「 system_health セッションの使用」を参照)。 AlwaysOn_health は、既定では無効になっています。 パフォーマンスの問題を診断する際に役立つデータがこれらのセッションによって収集されます。
拡張イベント セッションを削除するには、ALTER ANY EVENT SESSION 権限が必要です。
オブジェクト エクスプローラーで拡張イベント セッションを削除するには
[管理]ノード、 [拡張イベント]ノード、および [セッション] ノードの順に展開します。
セッションを右クリックし、 [削除]をクリックします。
[オブジェクトの削除] ダイアログ ボックスで [OK]をクリックします。
イベント セッションの編集が終了したら、 [OK]をクリックします。
拡張イベント セッションを クエリ エディターで削除するには、次のステートメントを発行します。 session_name の部分は、削除する拡張イベント セッションの名前に置き換えてください。
DROP EVENT SESSION [session_name]
ON SERVER