MSSQLSERVER_605
適用対象: SQL Server
詳細
属性 | 値 |
---|---|
製品名 | SQL Server |
イベント ID | 605 |
イベント ソース | MSSQLSERVER |
コンポーネント | SQLEngine |
シンボル名 | WRONGPAGE |
メッセージ テキスト | データベース %d の論理ページ %S_PGID のフェッチに失敗しました。 この論理ページは、アロケーション ユニット %I64d ではなく、%I64d に所属しています。 |
説明
一般的に、このエラーは指定されたデータベース内のページまたはアロケーションの破損を意味しています。 SQL Server は、ページ リンケージに従うか、インデックス割り当てマップ (IAM) を使用して、テーブルに属するページを読み取るときに破損を検出します。 テーブルに割り当てられるすべてのページは、テーブルに関連付けられているいずれか 1 つのアロケーション ユニットに属している必要があります。 ページ ヘッダーに含まれるアロケーション ユニット ID が、テーブルに関連付けられているアロケーション ユニット ID と一致しない場合、この例外が発生します。 エラー メッセージの一覧で最初に示されるアロケーション ユニット ID はページ ヘッダー内の ID で、2 番目のアロケーション ユニットの値はテーブルに関連付けられている ID です。
データ破損エラー
重大度レベル 21 は、データ破損の可能性を示しています。 この原因としては、ページ チェーンの破損、IAM の破損、対象となるオブジェクトの sys.objects カタログ ビュー内に無効なエントリがあることなどが考えられます。 これらのエラーは多くの場合、ハードウェア エラーやディスク デバイスのドライバー エラーによって発生します。
一時的なエラー
重大度レベル 12 は、一時的なエラーの可能性を示しています。つまり、このエラーはキャッシュ内で発生するもので、ディスク上のデータの破損を示すものではありません。 一時的な 605 エラーは、以下の条件で発生することがあります。
オペレーティング システムは、I/O 操作が完了したことを SQL Server に途中で通知します。実際のデータ破損が存在しない場合でも、エラー メッセージが表示されます。
オプティマイザー ヒント NOLOCK を使用してクエリを実行しているか、トランザクション分離レベルを READ UNCOMMITTED に設定している場合。 NOLOCK または READ UNCOMMITTED トランザクション分離レベルを使用するクエリで、別のユーザーによる移動または変更が実行中であるデータを読み取ろうとすると、605 エラーが発生します。 一時的な 605 エラーかどうかを確認するには、後でクエリを再実行してください。
一般的に、データ アクセス中にエラーが発生しても、後に続く DBCC CHECKDB 操作がエラーなしで完了した場合、605 エラーは一時的なエラーであったと考えられます。
ユーザーの操作
605 エラーが一時的なエラーでない場合、問題は深刻です。次の作業を行って修正する必要があります。
次のクエリを実行して、メッセージ内に指定されているアロケーション ユニットと関連付けられているテーブルを特定し、
allocation_unit_id
をエラー メッセージ内に指定されているアロケーション ユニットと入れ替えます。USE [database_name]; GO SELECT au.allocation_unit_id, OBJECT_NAME(p.object_id) AS table_name, fg.name AS filegroup_name, au.type_desc AS allocation_type, au.data_pages, partition_number FROM sys.allocation_units AS au JOIN sys.partitions AS p ON au.container_id = p.partition_id JOIN sys.filegroups AS fg ON fg.data_space_id = au.data_space_id WHERE au.allocation_unit_id = '<allocation_unit_id>' OR au.allocation_unit_id = '<allocation_unit_id>' ORDER BY au.allocation_unit_id; GO
エラー メッセージ内に指定されている 2 番目のアロケーション ユニット ID と関連付けられているテーブルに対し、REPAIR 句なしで DBCC CHECKTABLE を実行します。
データベース全体における破損の全範囲を調べるには、できるだけ早く REPAIR 句なしで DBCC CHECKDB を実行します。
エラー ログで、605 エラーと共に頻繁に発生している他のエラーがないかどうかを確認し、Windows イベント ログで、システムまたはハードウェアに関連する問題がないか確認します。 ログに記録されているハードウェアに関する問題があれば、それを修正します。
問題がハードウェアに関連するものでない場合は、次のいずれかの作業を実行します。
既知のクリーン バックアップを使用してデータベースを復元します。 破損したページだけを復元するには、ページ復元バックアップ機能を利用できます。
破損修復の手順 3. で実行した DBCC CHECKDB 操作で推奨された REPAIR 句と共に、DBCC CHECKDB を実行します。 いずれかの REPAIR 句を付けて DBCC CHECKDB を実行しても問題が解決しない場合は、購入元にお問い合わせください。 確認用に、DBCC CHECKDB からの出力を保存しておいてください。
注意事項
REPAIR 句を付けて DBCC CHECKDB を実行した場合にデータにどのような影響があるか確信がない場合は、ステートメントを実行する前に購入元にお問い合わせください。