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CLR 統合における新機能

  • [アーティクル]

適用対象:SQL Server

SQL Server 2012 (11.x) 以降のバージョンでの .NET Framework 共通言語ランタイム (CLR) 統合の新機能を次に示します。

  • CLR のバージョン 4 では、破損状態の例外を CLR データベース オブジェクトはキャッチしません。 これらの例外は、CLR 統合ホスト層でキャッチされるようになりました。 CLR データベース コンポーネントでは、コード属性 (legacyCorruptedStateExceptionsPolicy Element) を設定することで、これらの例外をキャッチできます。 ただし、破損した状態の例外が発生しても結果が信頼できないため、この属性は推奨されません。

  • SQL Server の厳密なセキュリティ要件により、CLR データベース コンポーネントでは、CLR バージョン 2.0 で定義されているコード アクセス セキュリティ モデルが引き続き使用されます。

  • CLR バージョン 4 では、System.TimeSpan 値の形式エラーによって System.FormatException エラーが生成されます。 CLR のバージョン 4 より前では、System.TimeSpan 値の形式エラーは無視されていました。 CLR のバージョン 4 より前の動作に依存するデータベース アプリケーションは、データベース互換性レベル 100 以下で実行する必要があります。 詳細については、「<TimeSpan_LegacyFormatMode> 要素」を参照してください。

  • CLR バージョン 4 では、Unicode 5.1 がサポートされています。 アクセント記号と他の記号を含む並べ替え操作が改善されました。 互換性の問題は、アプリケーションが従来の並べ替え動作に依存している場合に発生する可能性があります。 従来の並べ替えを有効にするには、データベース互換性レベル を 100 以下に設定する必要があります。 この機能をサポートするために、SQL Server 2012 (11.x) は .NET Framework 4 ディレクトリ (C:\Windows\Microsoft.NET\Framework\v4.0.30319) に sort00001000.dll をインストールします。 詳細については、「<CommandPlacements> 要素」を参照してください。

  • sys.dm_clr_appdomainsには、total_processor_time_ms、total_allocated_memory_kb、survived_memory_kbの各列が追加されました。