マネージド バックアップの設定を移行する
適用対象: SQL Server
このトピックでは、SQL Server 2014 (12.x) から SQL Server 2016 (13.x) へのアップグレード時における、Microsoft Azure への SQL Server マネージド バックアップの移行に関する考慮事項について説明します。
SQL Server 2016 (13.x) では、Microsoft Azure への SQL Server マネージド バックアップのプロシージャおよび基になる動作が変更されました。 次のセクションで、機能の変更点とその関連事項について説明します。
概要
次の表では、Microsoft Azure への SQL Server マネージド バックアップにおける、SQL Server 2014 (12.x) と SQL Server 2016 (13.x) の主な機能の違いを示しています。
面グラフ | SQL Server 2014 (12.x) | SQL Server 2016 (13.x) |
---|---|---|
名前空間: | smart_admin | managed_backup |
システム ストアド プロシージャ: | sp_set_db_backup sp_set_instance_backup |
managed_backup.sp_backup_config_basic (Transact-SQL) sp_backup_config_advanced sp_backup_config_schedule |
セキュリティ: | Microsoft Azure ストレージ アカウントとアクセス キーを使用した SQL 資格情報。 | Microsoft Azure Shared Access Signature (SAS) トークンを使用した SQL 資格情報。 |
基になるストレージ: | ページ BLOB を使用した Microsoft Azure Storage。 | ブロック BLOB を使用した Microsoft Azure Storage。 |
メリット
SQL Server 2016 (13.x) の新機能の使用には、いくつかの利点があります。
ブロック BLOB により、格納のコストを抑えることができます。
ストライピングを使用すると、はるかに大きなバックアップを格納できます (12 TB。一方のページ BLOB では 1 TB)。
ストライピングにより、大規模データベースの復元時間も向上します。
SQL Server 2016 (13.x) での Microsoft Azure への SQL Server マネージド バックアップに対するその他の機能強化については、「Microsoft Azure への SQL Server マネージド バックアップ」をご覧ください。
考慮事項
SQL Server 2014 (12.x) からアップグレードした後、SQL Server マネージド バックアップから Microsoft Azure へのバックアップに関する以下の考慮事項に注意してください。
SQL Server 2014 (12.x) の Microsoft Azure への SQL Server マネージド バックアップ用に構成済みのデータベースでは、SQL Server 2016 (13.x) でも引き続き smart_admin システム プロシージャと基になる動作が使用されます。
smart_admin プロシージャは、SQL Server 2016 (13.x) の Microsoft Azure への SQL Server マネージド バックアップの新しい構成ではサポートされていません。 新しい managed_backup のプロシージャと機能を使用する必要があります。