静的 SQL
「埋め込み SQL の例」に示されている埋め込み SQL は、静的 SQL と呼ばれます。 静的 SQL と呼ばれているのは、プログラム内の SQL ステートメントが静的であるためです。つまり、プログラムが実行されるたびに変更されるわけではありません。 前のセクションで説明したように、これらのステートメントは、プログラムの残りの部分がコンパイルされるときにコンパイルされます。
静的 SQL は多くの状況でうまく機能します。また、プログラムの設計時にデータ アクセスを決定できる任意のアプリケーションで使用できます。 たとえば、注文入力プログラムでは常に同じステートメントを使用して新しい注文を挿入し、航空会社の予約システムでは常に同じステートメントを使用して座席の状態を空席から予約済みに変更します。 これらの各ステートメントは、ホスト変数を使用して一般化されます。そうすると、販売注文に異なる値を挿入したり、別のシートを予約したりすることが可能になります。 このようなステートメントはプログラム内でハードコーディングできるため、このようなプログラムには、コンパイル時にステートメントを 1 回だけ解析、検証、最適化すれば済むという利点があります。 そのため、コードが比較的高速になります。