マスター データ サービスの開発者向けドキュメント

Applies to: SQL Server - Windows only Azure SQL Managed Instance

自分とユーザーがマスター データ サービスを操作する方法をカスタマイズするコードを記述する方法について説明します。 以下の方法について説明します。

• マスター データ マネージャー Web サービスにアクセスするプログラムを作成します。 マスター データ マネージャー Web サービスは、開発者がコードを使用してマスター データ サービス機能を制御するために使用する Windows Communication Foundation (WCF) サービスです。

• マスター データ サービス機能を既存のアプリケーションに組み込みます。

• マスター データ マネージャー UI では困難または不可能な繰り返しまたは複雑なアクションを実行するコードを記述します。

• 指定したビジネス ルールに応答して実行されるカスタム ワークフローを作成する。 カスタム ワークフローでは、開発者が記述したコードを呼び出すことで、ワークフローの処理に必要な任意のアクションを実行できます。

マスター データ マネージャー Web サービス

マスター データ マネージャー Web サービスを使用すると、マスター データ マネージャー Web サイトにアクセスできる任意のコンピューターからマスター データ サービスの機能をプログラムで使用できます。 Web サービスにアクセスするコードの記述を開始する前に、指定した名前空間に含まれるプロキシ クラスを生成する必要があります。 このドキュメントでは、Microsoft.MasterDataServices をプロキシ名前空間として使用します。 Web サービス操作の実行に使用する主要なプロキシ クラスは、ServiceClient クラスです。このクラスは、IService インターフェイスを実装します。 コードから、 ServiceClient クラスのメソッドを呼び出して、マスター データ マネージャー Web サービスにアクセスします。 この名前空間の残りのクラスは、Web サービス操作で使用されます。

Web サービスに関するコンテンツ

マスター データ マネージャー Web サービス プロキシ クラスの作成
マスター データ マネージャー Web サイトからのメタデータ発行を有効にする方法と、Web サービス操作にプログラムでアクセスするために使用できるプロキシ クラスを作成する方法について説明します。

Web サービス操作の分類 (マスター データ サービス)
ServiceClient クラスの Web サービス操作のカテゴリ別一覧です。

カスタム ワークフロー

マスター データ サービスでは、ビジネス ルールを使用して基本的なワークフロー ソリューションを作成します。 開発者は、指定した条件に基づいてデータを自動的に更新および検証したり、電子メール通知を送信することができます。 マスター データ サービスのビジネス ルールは、最も一般的なワークフロー シナリオを管理することを目的としています。 ワークフローで多層承認や複雑なデシジョン ツリーなど、より複雑なイベント処理が必要な場合は、作成したカスタム アセンブリにデータを送信するようにマスター データ サービスを構成できます。 カスタム ワークフローを処理するには、Web アプリケーション コンピューターで SQL Server MDS Workflow Integration Service を構成して起動し、 MasterDataServices.WorkflowTypeExtender.IWorkflowTypeExtender インターフェイスを実装するアセンブリを作成する必要があります。

カスタム ワークフローに関するコンテンツ

カスタム ワークフローの作成 (マスター データ サービス)
ワークフロー ハンドラー アセンブリを作成する方法、SQL Server MDS Workflow Integration Service を構成して開始する方法、およびカスタム ワークフローを開始するビジネス ルールをマスター データ マネージャーで作成する方法について説明します。

Web サーバー名前空間

マスター データ サービスは、一連のアセンブリを Web サーバー コンピューターにインストールします。 これらのアセンブリには、Web サーバー コンピューターの動作をカスタマイズする高度なシナリオに使用できる名前空間が含まれます。 次の表では、これらの名前空間について説明します。

名前空間	説明
Microsoft.MasterDataServices.Deployment	モデルからデプロイ パッケージを作成し、パッケージを マスター データ サービス データベースにデプロイするために使用できるクラスが含まれています。
Microsoft.MasterDataServices.Services	マスター データ マネージャー Web アプリケーションを介して Web サーバー コンピューターに対して行われた Web サービス操作を受信して処理するクラスが含まれます。
Microsoft.MasterDataServices.Services.DataContracts	マスター データ マネージャー Web アプリケーションを介してクライアント コンピューターから Web サーバー コンピューターにデータを渡す方法を定義するクラスが含まれています。
Microsoft.MasterDataServices.Services.MessageContracts	マスター データ マネージャー Web アプリケーションを介してクライアント コンピューターから Web サーバー コンピューターに要求と応答を渡す方法を定義するクラスが含まれています。
Microsoft.MasterDataServices.Services.ServiceContracts	マスター データ マネージャー Web サービスを介して呼び出すことができる操作を定義するインターフェイスが含まれています。