ssis-conf を使用して Linux で SQL Server Integration Services を構成する
適用対象: SQL Server - Linux
Red Hat Enterprise Linux および Ubuntu 用の SQL Server Integration Services (SSIS) をインストールするときは、ssis-conf
構成スクリプトを実行します。 SSIS のインストールについて詳しくは、「SQL Server Integration Services (SSIS) を Linux にインストールする」をご覧ください。
ssis-conf
ユーティリティを使用して、次のプロパティを構成することもできます。
コマンド | 説明 |
---|---|
set-edition |
SQL Server のエディションを設定します。 |
telemetry |
SQL Server Integration Services のテレメトリ サービスを有効または無効にします。 |
setup |
Microsoft SQL Server Integration Services を初期化して設定します。 |
ssis-conf を実行する
この記事の例では、完全なパス /opt/ssis/bin/ssis-conf
を指定して ssis-conf
を実行します。 その場所に異動してから ssis-conf
を実行する場合は、このユーティリティを現在のディレクトリのコンテキストで実行できます (./ssis-conf
)。
この記事で説明されているコマンドは、必ず root (スーパー ユーザー) 権限で使用してください。 たとえば、/opt/ssis/bin/ssis-conf setup
ではなく、sudo /opt/ssis/bin/ssis-conf setup
を実行します。
希望の言語のプロンプトでこれらのコマンドを実行するには、ロケールを指定できます。 たとえば、中国語のプロンプトを受け取るには、次のコマンドを実行します。
sudo LC_ALL=zh_CN.UTF-8 /opt/ssis/bin/ssis-conf setup
set-edition
を使用して SQL Server Integration Services のエディションを設定する
SSIS のエディションは SQL Server のエディションに合わせられます。
次のコマンドを入力します。
sudo /opt/ssis/bin/ssis-conf set-edition
コマンドを入力すると、次のプロンプトが表示されます。
Choose an edition of SQL Server:
1) Evaluation (free, no production use rights, 180-day limit)
2) Developer (free, no production use rights)
3) Express (free)
4) Web (PAID)
5) Standard (PAID)
6) Enterprise (PAID)
7) Enterprise Core (PAID)
8) I bought a license through a retail sales channel and have a product key to enter.
Details about editions can be found at https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=852748&clcid=0x409.
Use of PAID editions of this software requires separate licensing through a Microsoft Volume Licensing program.
By choosing a PAID edition, you are verifying that you have the appropriate number of licenses in place to install and run this software.
Enter your edition (1-8):
1 から 7 の値を入力すると、無償版または有償版がシステムによって構成されます。 8 と入力すると、購入したプロダクト キーの入力を求められます。
Enter the 25-character product key:
telemetry
を使用してカスタマー フィードバックを構成する
telemetry
コマンドは、SSIS が Microsoft にフィードバックを送信するかどうかを決定します。
無償版 (Express、Developer、および Evaluation Edition) の場合、テレメトリ サービスは常に有効になります。 無償版を使用する場合、telemetry
コマンドを使用してテレメトリを無効にすることはできません。
次のコマンドを入力します。
sudo /opt/ssis/bin/ssis-conf telemetry
有償版の場合、コマンドを入力すると、次のプロンプトが表示されます。
Send feature usage data to Microsoft. Feature usage data includes information about your hardware configuration and how you use SQL Server Integration Services.
[Yes/No]:
Yes を選択すると、テレメトリ サービスが有効になり、実行が開始します。 サービスは起動のたびに自動的に開始します。 No を選択すると、テレメトリ サービスが停止し、無効になります。
setup
を使用して Microsoft SQL Server Integration Services を初期化および設定する
SSIS をインストールするたびに setup
コマンドを使用します。
次のコマンドを入力します。
sudo /opt/ssis/bin/ssis-conf setup
ユーティリティによって、次の項目の値を確認または指定するように求められます。
- 製品ライセンス
- 使用許諾契約
- テレメトリ サービス
- Integration Services で使用される言語
希望の言語のプロンプトで setup
コマンドを実行するには、ロケールを指定できます。 たとえば、中国語のプロンプトを受け取るには、次のコマンドを実行します。
sudo LC_ALL=zh_CN.UTF-8 /opt/ssis/bin/ssis-conf setup
ssis.conf
形式
次の /var/opt/ssis/ssis.conf
ファイルで各設定の例を示します。
SQL Server では、mssql.conf
ファイルの値を変更することによってシステム設定を変更できます。 SSIS では、ssis.conf
ファイルの値を変更してシステム設定を変更することはできません。 ssis.conf
ファイルには、セットアップの結果のみが表示されます。 SSIS の設定を変更する場合は、ssis.conf
ファイルを削除し、setup
コマンドを再度実行します。
次に、サンプルの ssis.conf
ファイルを示します。 各フィールドが 1 つのセットアップ手順の結果に対応しています。
[LICENSE]
registered = Y
pid = enterprisecore
[EULA]
accepteula = Y
[TELEMETRY]
enabled = Y
[language]
lcid = 2052