catalog.add_data_tap
適用対象: SQL Server Azure Data Factory の SSIS 統合ランタイム
適用対象: SQL Server
パッケージ データ フロー内のコンポーネントの出力で、実行のインスタンスのデータ タップを追加します。
構文
catalog.add_data_tap [ @execution_id = ] execution_id
, [ @task_package_path = ] task_package_path
, [ @dataflow_path_id_string = ] dataflow_path_id_string
, [ @data_filename = ] data_filename
, [ @max_rows = ] max_rows
, [ @data_tap_id = ] data_tap_id OUTPUT
引数
[ @execution_id = ] execution_id
パッケージを含む実行の実行 ID。 execution_id は bigint です。
[ @task_package_path = ] task_package_path
データ フロー タスクのパッケージ パス。 データ フロー タスクの PackagePath プロパティはパスを指定します。 パスの大文字と小文字は区別されます。 パッケージ パスを特定するには、SQL Server Data Tools でデータ フロー タスクを右クリックし、 [プロパティ] をクリックします。 [プロパティ] ウィンドウに、 [PackagePath] プロパティが表示されます。
task_package_path は nvarchar (max) です。
[ @dataflow_path_id_string = ] dataflow_path_id_string
データ フロー パスの識別文字列。 パスは、2 つのデータ フロー コンポーネントを連結します。 パスの IdentificationString プロパティは文字列を指定します。
識別文字列を特定するには、SQL Server Data Tools で 2 つのデータ フロー コンポーネント間のパスを右クリックし、 [プロパティ] をクリックします。 [プロパティ] ウィンドウに、 [IdentificationString] プロパティが表示されます。
dataflow_path_id_string は nvarchar (4000) です。
[ @data_filename = ] data_filename
タップされたデータを格納するファイルの名前。 データ フロー タスクが Foreach Loop コンテナーまたは For Loop コンテナーの中で実行される場合、ループの反復ごとにタップされたデータが個別のファイルに格納されます。 各ファイルの先頭には、反復に対応する番号が付けられます。
既定では、ファイルが格納されている、<ドライブ>:\Program Files\Microsoft SQL Server\130\DTS\DataDumps フォルダーです。
data_filename は nvarchar (4000) です。
[ @max_rows = ] max_rows
データ タップ中にキャプチャされる行の数。 この値が指定されていない場合は、すべての行がキャプチャされます。 max_rows は int です。
[ @data_tap_id = ] data_tap_id
データ タップの ID を返します。 data_tap_id は bigint です。
例
次の例では、データ フロー タスク \Package\Data Flow Task
において、データ フロー パス 'Paths[OLE DB Source.OLE DB Source Output]
上にデータ タップが作成されます。 タップされたデータは、DataDumps フォルダー (<ドライブ>:\Program Files\Microsoft SQL Server\130\DTS\DataDumps) の output0.txt
ファイルに格納されます。
Declare @execution_id bigint
Exec SSISDB.Catalog.create_execution @folder_name='Packages',@project_name='SSISPackages', @package_name='Package.dtsx',@reference_id=Null, @use32bitruntime=False, @execution_id=@execution_id OUTPUT
Exec SSISDB.Catalog.set_execution_parameter_value @execution_id,50, 'LOGGING_LEVEL', 0
Exec SSISDB.Catalog.add_data_tap @execution_id, @task_package_path='\Package\Data Flow Task', @dataflow_path_id_string = 'Paths[OLE DB Source.OLE DB Source Output]', @data_filename = 'output0.txt'
Exec SSISDB.Catalog.start_execution @execution_id
解説
データ タップを追加するには、実行のインスタンスが作成された状態 (catalog.operations (SSISDB データベース) ビューの status 列の値 1) である必要があります。 実行を処理すると状態の値が変わります。 catalog.create_execution (SSISDB データベース) を呼び出すことによって、実行を作成できます。
add_data_tap ストアド プロシージャに関する考慮事項を以下に示します。
実行に親パッケージと 1 つまたは複数の子パッケージが含まれる場合、データをタップする対象パッケージごとにデータ タップを追加する必要があります。
パッケージに同じ名前の複数のデータ フロー タスクが含まれる場合、task_package_path によって、タップされるコンポーネントの出力を含むデータ フロー タスクが一意に識別されます。
データ タップを追加するとき、パッケージの実行前には検証は行われません。
サイズが大きいデータ ファイルが生成されないように、データ タップ中にキャプチャされる行数を制限することをお勧めします。 ストアド プロシージャが実行されるコンピューターで、データ ファイル用のストレージ領域が不足した場合、パッケージは実行を停止し、エラー メッセージがログに書き込まれます。
add_data_tap ストアド プロシージャの実行は、パッケージのパフォーマンスに影響を与えます。 ストアド プロシージャは、データの問題のトラブルシューティングを行うことだけを目的に実行することをお勧めします。
タップされたデータを格納するファイルにアクセスするには、ストアド プロシージャが実行されているコンピューターの管理者である必要があります。 また、データ タップされたパッケージを含む実行を開始したユーザーであることも必要です。
リターン コード
成功した場合は 0 を返します。
ストアド プロシージャが失敗した場合は、エラーをスローします。
結果セット
なし
アクセス許可
このストアド プロシージャには、次の権限のいずれかが必要です。
実行のインスタンスの MODIFY 権限
ssis_admin データベース ロールのメンバーシップ
sysadmin サーバー ロールのメンバーシップ
エラーおよび警告
ストアド プロシージャが失敗する原因となる条件を以下に示します。
ユーザーに MODIFY 権限がない。
指定されたパッケージにおいて、指定されたコンポーネントのデータ タップが既に追加済みである。
キャプチャする行数に指定した値が無効である。
必要条件
外部リソース
rafael-salas.com のブログ記事「SSIS 2012: データ タップのピーク」