パッケージを保存する
適用対象: 
SQL Server Azure Data Factory の SSIS 統合ランタイム
SQL Server Data Tools (SSDT) では、SSIS デザイナーを使用してパッケージをビルドし、XML ファイル (.dtsx ファイル) としてファイル システムに保存します。 パッケージ XML ファイルのコピーは、SQL Server の msdb データベースまたはパッケージ ストアに保存することもできます。 パッケージ ストアとは、Integration Services サービスが管理するファイル システムの場所にあるフォルダーのことです。
ファイル システムに保存したパッケージは、後で Integration Services サービスを使用して、SQL Server またはパッケージ ストアにインポートできます。 詳細については、「Integration Services サービス (SSIS サービス)」を参照してください。
また、コマンド プロンプト ユーティリティの dtutilを使用して、ファイル システムと msdb 間でパッケージをコピーできます。 詳細については、「 dtutil ユーティリティ」を参照してください。
ファイル システムにパッケージを保存する
SQL Server Data Tools (SSDT) で、ファイルに保存するパッケージが含まれている Integration Services プロジェクトを開きます。
ソリューション エクスプローラーで、保存するパッケージをクリックします。
[ファイル] メニューの [選択されたファイルを上書き保存] をクリックします。
Note
パッケージが保存されたファイルのパスと名前は、[プロパティ] ウィンドウで確認できます。
パッケージのコピーを保存する
このセクションでは、パッケージのコピーをファイル システム、パッケージ ストア、または Microsoft SQL Server の msdb データベースに保存する方法について説明します。 パッケージのコピーを保存する場所を指定するとき、パッケージの名前を更新することもできます。
パッケージ ストアには、 msdb データベースとファイル システム内のフォルダーの両方、 msdbのみ、またはファイル システム内のフォルダーのみを含めることができます。 msdbでは、パッケージは sysssispackages テーブルに保存されます。 このテーブルには、パッケージが属する論理フォルダーを識別する folderid 列があります。 論理フォルダーは、 msdb に保存されるパッケージをグループ化するための便利な方法を提供します。これは、ファイル システムのフォルダーが、ファイル システムに保存されるパッケージをグループ化する方法を提供するのと同じです。 msdb 内の sysssispackagefolders テーブルの行は、フォルダーを定義します。
msdb がパッケージ ストアの一部として定義されていない場合は、 [パッケージのパス] オプションで [SQL Server] を選択するときに、引き続きパッケージを既存の論理フォルダーに関連付けることができます。
Note
パッケージのコピーを保存するには、事前にパッケージを SSIS デザイナーで開いておく必要があります。
パッケージのコピーを保存するには
ソリューション エクスプローラーで、コピーを保存するパッケージをダブルクリックします。
[ファイル] メニューの [<パッケージ ファイル> のコピーに名前を付けて保存] をクリックします。
[パッケージのコピーの保存] ダイアログ ボックスで、 [パッケージの場所] 一覧からパッケージの保存場所を選択します。 次のオプションを使用できます。
- SQL Server
- ファイル システム
- [SSIS パッケージ ストア]
保存場所が [SQL Server] または [SSIS パッケージ ストア] の場合、サーバー名を指定します。
SQL Server に保存する場合は、認証の種類を指定します。SQL Server 認証を使用する場合、ユーザー名とパスワードを指定します。
パッケージのパスを指定するには、パスを入力するか、参照ボタン [...] をクリックしてパッケージの場所を指定します。 パッケージの既定の名前は Package です。 必要に応じて、パッケージの名前をニーズに合う名前に更新します。
[パッケージのパス] オプションとして [SQL Server] を選択した場合、パッケージのパスは、 msdb 内の論理フォルダーとパッケージ名で構成されます。 たとえば、パッケージ DownloadMonthlyData が [MSDB] フォルダー ( msdb内のルート論理フォルダーの既定の名前) 内の [Finance] フォルダーと関連付けられている場合、DownloadMonthlyData という名前のパッケージのパッケージ パスは MSDB/Finance/DownloadMonthlyData になります。
[パッケージのパス] オプションとして [SSIS パッケージ ストア] を選択した場合、パッケージのパスは、Integration Services サービスが管理するフォルダーで構成されます。 たとえば、パッケージ UpdateDeductions が、Integration Services サービスが管理するファイル システム フォルダー内の [HumanResources] フォルダーに存在する場合、パッケージのパスは /File System/HumanResources/UpdateDeductions になります。同様に、パッケージ PostResumes が [MSDB] フォルダー内の [HumanResources] フォルダーに関連付けられている場合、パッケージのパスは MSDB/HumanResources/PostResumes になります。
[パッケージのパス] オプションとして [ファイル システム] を選択した場合、パッケージのパスは、ファイル システム内の場所とファイル名になります。 たとえば、パッケージ名が UpdateDemographics の場合、パッケージのパスは C:\HumanResources\Quarterly\UpdateDemographics.dtsx になります。
パッケージの保護レベルを確認します。
必要に応じて、 [保護レベル] ボックスの近くの参照ボタン [...] をクリックし、保護レベルを変更します。
[パッケージの保護レベル] ダイアログ ボックスで、別の保護レベルを選択します。
[OK] をクリックします。
[OK] をクリックします。
パッケージをパッケージ テンプレートとして保存する
このセクションでは、SQL Server Data Tools (SSDT) で新しい Integration Services パッケージを作成するときに、カスタム パッケージをテンプレートとして指定および使用する方法について説明します。 Integration Services では、Integration Services プロジェクトに新しいパッケージを追加する場合に、既定で、新しいパッケージを作成するパッケージ テンプレートが使用されます。 この既定のテンプレートを置き換えることはできませんが、新しいテンプレートを追加することはできます。
テンプレートとして、複数のパッケージを指定できます。 カスタム パッケージをテンプレートとして実装するには、そのパッケージをあらかじめ作成しておく必要があります。
カスタム パッケージをテンプレートとして使用してパッケージを作成すると、新しいパッケージの名前と GUID は、テンプレートと同じになります。 パッケージを区別するには、 Name プロパティの値を更新して、 ID プロパティの新しい GUID を生成する必要があります。 詳細については、「 SQL Server データ ツールでのパッケージの作成 」および「 パッケージのプロパティを設定する」を参照してください。
カスタム パッケージをパッケージ テンプレートとして指定するには
ファイル システムで、テンプレートとして使用するパッケージを指定します。
パッケージを DataTransformationItems フォルダーにコピーします。 既定では、このフォルダーは、C:\Program Files\Microsoft Visual Studio 9.0\Common7\IDE\PrivateAssemblies\ProjectItems\DataTransformationProject にあります。
テンプレートとして使用する各パッケージについて、手順 1. と手順 2. を繰り返します。
カスタム パッケージをパッケージ テンプレートとして使用するには
SQL Server Data Tools (SSDT)で、パッケージを作成する Integration Services プロジェクトを開きます。
ソリューション エクスプローラーで、プロジェクトを右クリックして [追加] をポイントし、 [新しい項目] をクリックします。
[新しい項目の追加 - <プロジェクト名>] ダイアログ ボックスで、テンプレートとして使うパッケージをクリックします。
テンプレートの一覧には、"新しい SSIS パッケージ" という名前の既定のパッケージ テンプレートがあります。 パッケージ テンプレートとして使用できるテンプレートは、パッケージ アイコンで示されます。
[追加] をクリックします。