パッケージ オブジェクトの再利用
適用対象: SQL Server Azure Data Factory の SSIS 統合ランタイム
多くの場合、パッケージには、再利用できるような機能が含まれています。 たとえば、一連のタスクを作成した場合、それらのアイテムを合わせてグループとして再利用したり、別の Integration Services プロジェクトで作成した接続マネージャーのように、1 つのアイテムを再利用したりすることができます。
コピーと貼り付け
SQL Server Data Tools (SSDT) と SSIS デザイナーでは、制御フロー アイテム、データ フロー アイテム、接続マネージャーなど、パッケージ オブジェクトのコピーと貼り付けがサポートされます。 コピーと貼り付けは、プロジェクト間およびパッケージ間で行うことができます。 複数のプロジェクトがソリューションに含まれている場合、プロジェクト間でコピーを実行でき、それらのプロジェクトの種類は異なってもかまいません。
1 つのソリューションに複数のパッケージが含まれている場合、それらのパッケージ間でコピーと貼り付けを行うことができます。 パッケージは、同じ Integration Services プロジェクトに含まれていても、異なる Integration Services プロジェクトに含まれていてもかまいません。 ただし、パッケージ オブジェクトは他のオブジェクトに依存し、その依存関係がなければ成立しない場合があります。 たとえば、SQL 実行タスクは接続マネージャーを使用します。タスクを正しく機能させるには、この接続マネージャーもコピーする必要があります。 また、パッケージ オブジェクトによっては、特定のオブジェクトが既にパッケージに含まれている必要があるものもあります。このオブジェクトがなければ、コピーしたオブジェクトをパッケージに正常に貼り付けることができません。 たとえば、1 つもデータ フロー タスクを含まないパッケージには、データ フローを貼り付けることはできません。
同じパッケージを何度もコピーして使用する場合もあります。 このようなコピー プロセスを回避するには、そのパッケージをテンプレートとして指定すれば、新しいパッケージを作成するときに使用できます。
パッケージ オブジェクトをコピーすると、Integration Services により、新しい GUID が新しいオブジェクトの ID プロパティに自動的に割り当てられ、Name プロパティが自動的に更新されます。
変数はコピーできません。 タスクなどのオブジェクトで変数が使用される場合は、コピー先のパッケージにその変数を再作成する必要があります。 これに対して、パッケージ全体をコピーした場合は、パッケージの変数もコピーされます。