SSIS パッケージ アップグレード ウィザードを使用した Integration Services パッケージのアップグレード
適用対象: SQL Server Azure Data Factory の SSIS Integration Runtime
以前のバージョンの Integration Services で作成したパッケージは、 Integration Services で使用される SQL Server 2019 (15.x) 形式にアップグレードできます。 SQL Server には、このプロセスを容易に行うための SSIS パッケージ アップグレード ウィザードが用意されています。 このウィザードは元のパッケージをバックアップするように構成できるため、アップグレードが難しい場合は、元のパッケージを引き続き使用できます。
SSIS パッケージ アップグレード ウィザードは、 Integration Services のインストール時にインストールされます。
注意
SSIS パッケージ アップグレード ウィザードは、 SQL Serverの Standard Edition、Enterprise Edition、および Developer Edition で使用できます。
Integration Services パッケージのアップグレード方法については、「 Integration Services パッケージのアップグレード」をご覧ください。
以降では、ウィザードの実行方法と元のパッケージのバックアップ方法について説明します。
SSIS パッケージ アップグレード ウィザードの実行
SSIS パッケージ アップグレード ウィザードは、 SQL Server Data Tools (SSDT)、 SQL Server Management Studio、またはコマンド プロンプトから実行できます。
SQL Server データ ツールからウィザードを実行するには
SQL Server Data Tools (SSDT)で、 Integration Services プロジェクトを作成または開きます。
ソリューション エクスプローラーで、 [SSIS パッケージ] ノードを右クリックして [すべてのパッケージをアップグレード] をクリックし、このノードの下のすべてのパッケージをアップグレードします。
注意
Integration Services 以降のパッケージが含まれる SQL Server 2008 Integration Services (SSIS) プロジェクトを開いた場合、 Integration Services によって SSIS パッケージ アップグレード ウィザードが自動的に開きます。
SQL Server Management Studio からウィザードを実行するには
- SQL Server Management Studioで Integration Servicesに接続し、 [格納されたパッケージ] ノードを展開して [ファイル システム] ノードまたは [MSDB] ノードを右クリックし、 [パッケージのアップグレード]をクリックします。
コマンド プロンプトでウィザードを実行するには
- コマンド プロンプトで、 C:\Program Files\Microsoft SQL Server\130\DTS\Binn フォルダーから SSISUpgrade.exe ファイルを実行します。
元のパッケージのバックアップ
元のパッケージをバックアップするには、元のパッケージとアップグレードされたパッケージの両方をファイル システム内の同一フォルダーに格納する必要があります。 この格納場所は、ウィザードの実行方法に応じて、自動的に選択される場合があります。
SSIS パッケージ アップグレード ウィザードを SQL Server Data Tools (SSDT)から実行すると、元のパッケージとアップグレードされたパッケージの両方がファイル システム内の同一フォルダーに自動的に格納されます。
SSIS パッケージ アップグレード ウィザードを SQL Server Management Studio またはコマンド プロンプトから実行すると、元のパッケージとアップグレードされたパッケージに異なる格納場所を指定することができます。 元のパッケージをバックアップするには、元のパッケージとアップグレードされたパッケージの両方がファイル システム内の同一フォルダーに格納されるように指定する必要があります。 他の格納オプションを指定すると、元のパッケージをバックアップできません。
ウィザードで元のパッケージをバックアップすると、元のパッケージのコピーが SSISBackupFolder フォルダーにバックアップされます。 この SSISBackupFolder フォルダーは、元のパッケージとアップグレードされたパッケージが格納されるフォルダーのサブフォルダーとして作成されます。
SQL Server Management Studio またはコマンド プロンプトで元のパッケージをバックアップするには
元のパッケージをファイル システム上の場所に保存します。
注意
ウィザードのバックアップ オプションは、ファイル システムに格納されているパッケージに対してのみ機能します。
SQL Server Management Studio またはコマンド プロンプトで、 SSIS パッケージ アップグレード ウィザードを実行します。
ウィザードの [アップグレード元の場所の選択] ページで、 [パッケージのアップグレード元] プロパティを [ファイル システム]に設定します。
ウィザードの [アップグレード先の場所の選択] ページで、 [アップグレード元の場所に保存する] をクリックして、アップグレードされたパッケージを、元のパッケージと同じ場所に保存します。
注意
ウィザードのバックアップ オプションを使用できるのは、アップグレードされたパッケージが元のパッケージと同じフォルダーに格納されている場合のみです。
ウィザードの [パッケージ管理オプションの選択] ページで、 [元のパッケージをバックアップする] チェック ボックスをオンにします。
SQLServer データ ツールの元のパッケージをバックアップするには
元のパッケージをファイル システム上の場所に保存します。
ウィザードの [パッケージ管理オプションの選択] ページで、 [元のパッケージをバックアップする] チェック ボックスをオンにします。
警告
で 以降のプロジェクトを開いた場合は、ウィザードが自動的に起動され、 SQL Server 2008 Integration Services (SSIS) [元のパッケージをバックアップする] SQL Server Data Tools (SSDT)オプションは表示されません。
SQL Server Data Tools (SSDT)で、 SSIS パッケージ アップグレード ウィザードを実行します。