スクリプトタスクの例

適用対象: SQL Server Azure Data Factory の SSIS 統合ランタイム

スクリプトタスクは複数の用途を持つツールで、パッケージで使用すると、Integration Services に組み込まれているタスクでは満たせないほとんどすべての要件を満たすことができます。このトピックでは、使用できる機能の一部を示すスクリプトタスクのコード例について説明します。

Note

複数のパッケージでより簡単に再利用できるタスクを作成する場合は、これらのスクリプトタスクサンプルのコードを基にした、カスタムタスクの作成を検討してください。詳細については、「カスタムタスクの開発」を参照してください。

このセクションの内容

このセクションに含まれるコード例では、.NET Framework スクリプトタスクに組み込むことができる Integration Services クラスのさまざまな使用方法を示します。

スクリプトタスクによる空のフラットファイルの検出
フラットファイルをチェックして、データ行が含まれているかどうかを判別し、結果を変数に保存して制御フローの分岐で使用できるようにします。

スクリプトタスクによる ForEach ループの一覧の収集
ユーザー指定条件に適合するファイルのリストを収集し、後に Foreach from Variable 列挙子で使用できるように変数を設定します。

スクリプトタスクによる Active Directory へのクエリの実行
System.DirectoryServices 名前空間のクラスを使用して、Integration Services 変数の値に基づき、Active Directory からユーザー情報を取得します。

スクリプトタスクによるパフォーマンスカウンターの監視
System.Diagnostics 名前空間のクラスを使用して、Integration Services パッケージ実行の進行状況を監視するときに使用できる、カスタムパフォーマンスカウンターを作成します。

スクリプトタスクによる画像の操作
System.Drawing 名前空間のクラスを使用して、画像を JPEG 形式に圧縮し、そこからサムネイル画像を作成します。

スクリプトタスクによるインストールされたプリンターの検索
System.Drawing.Printing 名前空間のクラスを使用して、特定の用紙サイズをサポートするインストール済みのプリンターを探します。

スクリプトタスクによる HTML メールメッセージの送信
プレーンテキスト形式の代わりに HTML 形式でメールメッセージを送信します。

スクリプトタスクを使用した Excel ファイルの操作
Excel ファイル内のワークシートを一覧表示し、特定のワークシートが存在するかどうかチェックします。

以下のトピックでも、スクリプトタスクで使用するコード例を紹介します。

スクリプトタスクでの変数の使用
パッケージ変数の値が別の変数で指定した制限を超える可能性がある場合、パッケージの実行を継続するかどうかをユーザーに確認します。

スクリプトタスクでのデータソースへの接続
パッケージで定義された接続マネージャーから、接続または接続情報を取得します。

スクリプトタスクでのイベントの発生
サーバー上のインターネット接続の状態に基づき、エラー、警告、または情報メッセージを返します。

スクリプトタスクでのログ記録
タスクによって処理されたアイテム数を、有効なログプロバイダーに記録します。