? :(条件) (SSIS 式)
適用対象: 
SQL Server Azure Data Factory の SSIS Integration Runtime
ブール式の評価に基づいて 2 つの式のうちのいずれかの式を返します。 ブール式が TRUE に評価された場合、最初の式が評価対象となり、その結果が式の結果になります。 ブール式が FALSE に評価された場合、2 番目の式が評価対象となり、その結果が式の結果になります。
構文
boolean_expression?expression1:expression2
引数
boolean_expression
TRUE、FALSE、または NULL に評価される、任意の有効な式です。
expression1
任意の有効な式です。
expression2
任意の有効な式です。
戻り値の型
expression1 または expression2のデータ型です。
注釈
boolean_expression が NULL に評価された場合、式の結果は NULL になります。 選択された式 ( expression1 または expression2 のいずれか) が NULL の場合、結果は NULL になります。 選択された式が NULL でなく、選択されていない式が NULL の場合、結果は選択された式の値になります。
expression1 と expression2 のデータ型が同じ場合、結果はそのデータ型になります。 次の追加のルールが結果の型に適用されます。
DT_TEXT データ型の場合、 expression1 と expression2 のコード ページが同じである必要があります。
DT_BYTES データ型の場合、結果の長さは、長いほうの引数の長さと同じです。
式セットである expression1 および expression2は、有効なデータ型および次のルールのいずれかに従って評価される必要があります。
数値expression1 と expression2 の両方が数値データ型である必要があります。 データ型の積集合は、式エバリュエーターが実行する暗黙的な数値変換に関する規則で指定されているように、数値データ型である必要があります。 2 つの数値データ型の積集合を NULL にすることはできません。 詳しくは、「 式における Integration Services データ型」をご覧ください。
文字列expression1 と expression2 は、どちらも DT_STR または DT_WSTR の文字列データ型である必要があります。 2 つの式が評価される文字列データ型は、異なっていてもかまいません。 DT_WSTR データ型の結果の長さは、長いほうの引数の長さと同じです。
日付、時刻、または日付/時刻expression1 と expression2 は、どちらも DT_DBDATE、DT_DATE、DT_DBTIME、DT_DBTIME2、DT_DBTIMESTAMP、DT_DBTIMESTAMP2、DT_DBTIMESTAPMOFFSET、または DT_FILETIME のいずれかのデータ型に評価される必要があります。
Note
時刻データ型に評価される式と、日付データ型または日付/時刻データ型に評価される式との間の比較はサポートされていません。 システムによってエラーが生成されます。
式の比較の際は、次の変換規則が記載順に適用されます。
2 つの式が同じデータ型に評価される場合、そのデータ型の比較が実行されます。
一方の式が DT_DBTIMESTAMPOFFSET データ型の場合、もう一方の式が暗黙的に DT_DBTIMESTAMPOFFSET に変換され、DT_DBTIMESTAMPOFFSET の比較が実行されます。 詳しくは、「 式における Integration Services データ型」をご覧ください。
一方の式が DT_DBTIMESTAMP2 データ型の場合、もう一方の式が暗黙的に DT_DBTIMESTAMP2 に変換され、DT_DBTIMESTAMP2 の比較が実行されます。
一方の式が DT_DBTIME2 データ型の場合、もう一方の式が暗黙的に DT_DBTIME2 に変換され、DT_DBTIME2 の比較が実行されます。
一方の式が DT_DBTIMESTAMPOFFSET、DT_DBTIMESTAMP2、DT_DBTIME2 のいずれの型でもない場合、両方の式が DT_DBTIMESTAMP データ型に変換されてから比較が実行されます。
式の比較は、次の前提に基づいて実行されます。
それぞれの式のデータ型に秒の小数部が含まれている場合、秒の小数部の桁数が最も少ないデータ型の残りの桁の値は 0 と見なされます。
それぞれの式が日付データ型であり、一方のみにタイム ゾーン オフセットがある場合、タイム ゾーン オフセットがない日付データ型は協定世界時 (UTC) と見なされます。
データ型について詳しくは、「 Integration Services のデータ型」をご覧ください。
式の例
この例では、条件に応じて savannah または unknownに評価される式を示しています。
@AnimalName == "Elephant"? "savannah": "unknown"
この例では、 ListPrice 列を参照する式を示しています。 ListPrice のデータ型は DT_CY です。 式は ListPrice に .2 または .1 のどちらかを条件に応じて乗算します。
ListPrice < 350.00 ? ListPrice * .2 : ListPrice * .1