緩やかに変化するディメンション ウィザードを使用して出力を構成する
適用対象: SQL Server Azure Data Factory の SSIS Integration Runtime
緩やかに変化するディメンション ウィザードは、緩やかに変化するディメンションの変換用のエディターとして機能します。 緩やかに変化するディメンションのデータのデータ フローを構築および構成する作業は、複雑なタスクになる場合があります。 緩やかに変化するディメンション ウィザードを使用すると、列のマッピング、ビジネス キーの列の選択、列の変化する属性の設定、および推定ディメンション メンバー サポートの構成などの手順の指針が示され、これにより、最も簡単な方法で、緩やかに変化するディメンションの変換出力のデータ フローを構築できます。
ディメンション テーブルで、ビジネス キーの列を少なくとも 1 つ選択し、入力列にマップする必要があります。 ビジネス キーの値は、変換元のレコードをディメンション テーブルのレコードにリンクします。 変換はこのマッピングを使用してディメンション テーブルのレコードを検索し、レコードが新しいものか変更されたものかを判断します。 通常、変換元の主キーがビジネス キーとなりますが、レコードを一意で識別し、値が変更されない限り、代替キーを使用することもできます。 複数の列から成る複合キーをビジネス キーとすることもできます。 ディメンション テーブルの主キーは、通常、代理キーです。つまり、ID 列、またはスクリプトなどのカスタム ソリューションによって自動的に生成された数値です。
緩やかに変化するディメンション ウィザードを実行するには、変換元と緩やかに変化するディメンション変換をあらかじめデータ フローに追加し、変換元の出力を緩やかに変化するディメンションの変換入力に連結しておく必要があります。 必要に応じて、データ フローで、データ ソースと緩やかに変化するディメンションの変換との間に、他の変換を含めることができます。
緩やかに変化するディメンション ウィザードを SSIS デザイナーで開くには、緩やかに変化するディメンションの変換をダブルクリックします。
緩やかに変化するディメンションの出力の作成
緩やかに変化するディメンションの変換出力を作成するには
更新するディメンション テーブルが含まれているデータ ソースにアクセスするための、接続マネージャーを選択します。
パッケージに含まれている接続マネージャーの一覧から選択できます。
更新するディメンション テーブルまたはビューを選択します。
テーブルまたはビューは、接続マネージャーを選択した後でデータ ソースから選択できます。
列のキー属性を設定し、入力列をディメンション テーブル内の列にマップします。
ディメンション テーブルで、ビジネス キーの列を少なくとも 1 つ選択し、入力列にマップする必要があります。 他の入力列は、非キー マッピングとしてディメンション テーブル内の列にマップできます。
各列に対し、変更の種類を選択します。
[変化する属性] は、レコード内の既存の値を上書きします。
[履歴属性] は、既存のレコードを更新せず、新しいレコードを作成します。
[固定属性] は、列の値は変更できないことを示します。
固定属性および変化する属性のオプションを設定します。
列の変化の種類に [固定属性] を使用するように構成した場合、これらの列で変更が検出されたときに、緩やかに変化するディメンションの変換が失敗するかどうかを指定できます。 列の変化の種類に [変化する属性] を使用するように構成した場合、古いレコードを含め、一致するすべてのレコードを更新するかどうかを指定できます。
履歴属性のオプションを設定します。
列の変化の種類に [履歴属性] を使用するように構成した場合、現在のレコードと有効期限が切れたレコードとを区別する方法を選択する必要があります。 現在の行と有効期限が切れた行を判別するには、現在の行のインジケーター列または 2 つの日付列が使用できます。 現在の行のインジケーター列を使用する場合は、現在の行には [現在]または [True] を設定し、有効期限が切れた行には [有効期限切れ] または [False] を設定できます。 また、カスタム値を入力することもできます。 開始日と終了日の 2 つの日付列を使用する場合、日付を入力するかまたはシステム変数を選択してその値を使用することにより、日付列の値を設定するときに使用する日付を指定できます。
推定メンバーをサポートするかどうかを指定し、推定メンバー レコードが含む列を選択します。
ファクト テーブルにメジャーを読み込むときに、まだ存在しない推定メンバーの最小レコードを作成できます。 後で、意味のあるデータが使用できるようになったときに、ディメンション レコードを更新できます。 次の種類の最小レコードを作成できます。
変更の種類が設定された列がすべて NULL であるレコード。
ブール値の列により、推定メンバーであることが示されているレコード。
緩やかに変化するディメンション ウィザードが構築した構成を確認します。 サポートされる変更の種類に応じて、さまざまなデータ フロー コンポーネントの組み合わせがパッケージに追加されます。
次の図は、固定属性、変化する属性、および履歴属性の変化、推定メンバー、および一致するレコードへの変更をサポートする、データ フローの例を示しています。
緩やかに変化するディメンションの出力の更新
緩やかに変化するディメンションの変換出力の構成を最も簡単に更新するには、緩やかに変化するディメンション ウィザードを再実行し、ウィザード ページからプロパティを変更します。 また、 [詳細エディター] ダイアログ ボックスまたはプログラムによっても、緩やかに変化するディメンションの変換を更新できます。