JDBC ドライバーによる結果セットの管理
結果セットは、データ ソースから (通常はクエリの結果として) 返された一連のデータを表すオブジェクトです。 結果セットは要求されたデータ要素を保持するための行と列を含み、移動にはカーソルを使用します。 結果セットは更新できます。つまり、変更し、変更内容を元のデータ ソースに反映することができます。 また、結果セットには、基になるデータ ソースの変更に対するさまざまなレベルの応答性を設定できます。
結果セットの種類はステートメントの作成時に決まります。つまり、SQLServerConnection クラスの createStatement メソッドへの呼び出しが行われるときです。 結果セットの基本的な役割は、データベースのデータの使用可能な表現を Java アプリケーションに提供することです。 このタスクは通常、結果セットのデータ要素に対する型指定された getter メソッドと setter メソッドによって行われます。
AdventureWorks2022 サンプル データベースに基づく次の例では、SQLServerStatement クラスの executeQuery メソッドを呼び出すことによって結果セットを作成します。 結果セットのデータは SQLServerResultSet クラスの getString メソッドを使用して表示されます。
public static void executeStatement(Connection con){
try(Statement stmt = con.createStatement();) {
String SQL = "SELECT TOP 10 * FROM Person.Contact";
ResultSet rs = stmt.executeQuery(SQL);
while (rs.next()) {
System.out.println(rs.getString("FirstName") + " " + rs.getString("LastName"));
}
}
// Handle any errors that may have occurred.
catch (SQLException e) {
e.printStackTrace();
}
}
このセクションの記事では、結果セットの使用について、カーソルの種類、コンカレンシー、行ロックなどのさまざまな側面から説明します。
このセクションの内容
記事 | 説明 |
---|---|
カーソルの種類について | Microsoft JDBC Driver for SQL Server でサポートされるさまざまな種類のカーソルについて説明します。 |
コンカレンシー制御について | JDBC ドライバーがコンカレンシー制御をサポートするしくみについて説明します。 |
行ロックについて | JDBC ドライバーが行ロックをサポートするしくみについて説明します。 |