ADO MD の基礎
Microsoft ActiveX データ オブジェクト (多次元) (ADO MD) を使用すると、Visual Basic、Visual C++ などの言語から多次元データに簡単にアクセスできます。 ADO MD は Microsoft ActiveX データ オブジェクト (ADO) を拡張して、CubeDef オブジェクトや Cellset オブジェクトなどの多次元データ特有のオブジェクトを含めることができます。 ADO MD では、多次元スキーマを参照したり、キューブに対してクエリを実行したり、結果を取得したりすることができます。
ADO と同様に、ADO MD は基になる OLE DB プロバイダーを使用してデータにアクセスします。 ADO MD を使用するには、プロバイダーは、OLE DB for OLAP 仕様で定義されている多次元データ プロバイダー (MDP) である必要があります。 MDP の場合、表形式のビューではなく、多次元ビューでデータが表示されます。これは、表形式データ プロバイダー (TDP) によるデータの表示方法です。 プロバイダーによってサポートされている特定の構文と動作に関する詳細については、OLAP OLE DB プロバイダーのドキュメントを参照してください。
このドキュメントでは、Visual Basic プログラミング言語の実用的な知識と、ADO と OLAP の一般的な知識を備えていることを想定しています。 詳細については、ADO プログラマー ガイドおよび「オンライン分析処理 (OLAP) 用 OLE DB」を参照してください。
このセクションでは、次のトピックを扱います。
参照
ADO MD オブジェクト モデル
ADO プログラマー ガイド
データ定義言語とセキュリティの ADO 拡張機能 (ADOX)
多次元スキーマとデータの概要
ADO MD を使用したプログラミング
ADO MD と ADO の併用
多次元データの操作