サービス プロバイダーとコンポーネント

サービス プロバイダーは、データ ストアでネイティブにサポートされていない拡張インターフェイスを実装することで、データ プロバイダーの機能を拡張するコンポーネントです。

Universal Data Access は、個々の特殊なコンポーネントが、能力の低いストアの上に個別のデータベース機能セット ("サービス") を実装できるようにする "コンポーネント アーキテクチャ" を提供します。 したがって、各データ ストアに拡張機能の独自の実装を提供することを強制したり、汎用アプリケーションにデータベース機能を内部的に実装することを強制したりするのではなく、サービス コンポーネントで、任意のアプリケーションが任意のデータ ストアにアクセスするときに使用できる共通の実装を提供します。 一部の機能はデータ ストアによってネイティブに実装されていたり、一部は汎用コンポーネントを介して実装されているという事実は、アプリケーションに対して透過的になります。

たとえば、Cursor Service for OLE DB のようなカーソル エンジンは、シーケンシャルな順方向専用のデータ ストアのデータを使ってスクロール可能なデータを生成できるサービス コンポーネントです。 ADO で一般的に使われるその他のサービス プロバイダーには、Microsoft OLE DB 永続化プロバイダー (ADO サービス プロバイダー) (データをファイルに保存するため)、Microsoft Data Shaping Service for OLE DB (ADO サービス プロバイダー) (階層 Recordset 用)、Microsoft OLE DB リモート処理プロバイダー (ADO サービス プロバイダー) (リモート コンピューターでデータ プロバイダーを呼び出すため) などがあります。

サービス プロバイダーとデータ プロバイダーについて詳しくは、付録 A: プロバイダーに関する記事をご覧ください。