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レコードセットの保持に関する詳細情報

ADO Recordset オブジェクトでは、その Save メソッドを使って、Recordset オブジェクトの内容をファイルに保存することができます。 永続的に保存されたファイルは、ローカル ドライブ、サーバー上に、または Web サイトの URL として保持することができます。 その後、Recordset オブジェクトの Open メソッドか Connection オブジェクトの Execute メソッドを使って、そのファイルを復元できます。

さらに、GetString メソッドを使うと、Recordset オブジェクトを指定した文字で列と行が区切られた形式に変換できます。

Recordset を永続化するには、まずそれを、ファイルに保存できる形式に変換します。 Recordset オブジェクトは、専用 Advanced Data TableGram (ADTG) 形式またはオープン拡張マークアップ言語 (XML) 形式で保存できます。 次のセクションでは、ADTG の例を示します。 XML 永続化の詳細については、「レコードを XML 形式で保持する」を参照してください。

保留中の変更は永続化されたファイルに保存してください。 これにより、Recordset オブジェクトを返すクエリを発行し、Recordset を編集し、それと保留中の変更を保存し、その後 Recordset を復元してから、保存した保留中の変更を使ってデータ ソースを更新できます。

Stream オブジェクトを永続的に保存する方法については、「ストリームと永続性」を参照してください。

Recordset の永続化の例については、「XML レコードセットの永続化シナリオ」を参照してください。

Recordset を保存する:

Dim rs as New ADODB.Recordset  
rs.Save "c:\yourFile.adtg", adPersistADTG  

Recordset.Open を使って永続化されたファイルを開く:

Dim rs as New ADODB.Recordset  
rs.Open "c:\yourFile.adtg", "Provider=MSPersist",,,adCmdFile  

必要に応じて、Recordset にアクティブな接続がない場合は、すべての既定値を受け入れ、次のコードを記述できます。

Dim rs as New ADODB.Recordset  
rs.Open "c:\yourFile.adtg"  

Connection.Execute を使って永続化されたファイルを開く:

Dim conn as New ADODB.Connection  
Dim rs as ADODB.Recordset  
conn.Open "Provider=MSPersist"  
Set rs = conn.execute("c:\yourFile.adtg")  

RDS.DataControl を使って永続化されたファイルを開く:

この場合、Server プロパティは設定されません。

Dim dc as New RDS.DataControl  
dc.Connection = "Provider=MSPersist"  
dc.SQL = "c:\yourFile.adtg"  
dc.Refresh  

参照

GetString メソッド (ADO)
Microsoft OLE DB 永続化プロバイダー (ADO サービス プロバイダー)
Recordset オブジェクト (ADO)
ストリームと永続性