Access の新機能
Access 2013 の機能によって社内およびクラウドにおいて共同作業用の Web ベース アプリケーションを簡単に作成、展開、および管理する方法について説明します。
はじめに
Access 2013 の特徴の 1 つは、Windows 開発での以前のバージョンの Access と同じほど、Web 開発を簡素化するという目的にかなうように設計された新しいアプリケーション モデルです。 Access 2013 により、対象分野の専門家は、業務の遂行に使用可能なアプリケーションを迅速に作成することができます。 Microsoft SharePoint を使用してアプリのフロント エンドとデータ保存領域としての Microsoft SQL Server 2012 をホストすることにより、Access 2013 は Access アプリケーションの管理性と拡張性を著しく向上させます。 Office 365 および SQL Azure との互換性により、Access アプリケーションの到達範囲は大幅に拡張されます。
アーキテクチャ
オンプレミス環境では、Access 2013 アプリは SharePoint によってホストされ、データは SQL Server 2012 に格納されます。 SharePoint は、Access 2013 アプリの認証、承認、およびセキュリティ機能を提供します。 バックエンド テーブル、ビュー、マクロ、およびクエリは、SQL Server 2012 データベースに格納されます。
Access 2013 には、Office 365 サービスと SQL Azure サービスを介して Access アプリをクラウドに展開する機能が用意されています。
図 1 に、Access 2013 のアーキテクチャーの概要を示します。
図 1. Access 2013 のアーキテクチャ
新しい Access アプリケーションが作成されると、SharePoint の Access Services は、アプリに含まれるデータ、ビュー、クエリ、マクロを格納する新しいアプリケーション データベースを作成します。 Access Services 2013 システム データベースは、新しいアプリケーション データベースを別の SQL Server 2012 サーバーに作成するように構成できます。
SQL Server 2012 を使用してデータを格納することにより、これまで Access アプリケーションでは得られなかった管理性や拡張性を得ることができます。 Access アプリケーションをより強力な環境で登録して再実装する必要がある日々は過去のものとなりました。
Access 2013 アプリは、作成される瞬間にオンラインです。 アプリは、他のユーザーと共有するか、社内専用カタログに展開するか、Office ストア に展開するかを決めることができます。
Access アプリの開発
多くの SharePoint アプリケーション サービスとは異なり、Access Services 2013 は Visual Studio での Access アプリ開発に使用できる API を公開しません。 Access 2013 は、Access 2013 アプリの開発に使用する環境です。
Access 2013 アプリを開発する方法の詳細については、「方法: Access で Web アプリを作成およびカスタマイズする」を参照してください。