Windows 10 IoT Core のリセット
デバイスのリセットは、(すべてのユーザー データが削除された状態で) デバイスを初期状態に復元するプロセスです。 これは、ユーザー データやエンタープライズ プロビジョニング データをワイプし、デバイスを元の状態に戻す場合に便利です。 この機能は、Windows 10 IoT Core バージョン 1809 以降でサポートされています。
Note
デバイスのリセットは、デバイス ガード セキュリティ機能が有効になっている場合にのみ、IoT Core でサポートされます。 デバイス ガードの詳細については、「Windows 10 IoT Core でセキュア ブート、BitLocker、Device Guard を有効にする」を参照してください。
デバイスのリセット機能
デバイスのリセットには、次の主要な操作が含まれます。
- データ パーティションをフォーマットします (そこの格納データはすべて失われます)
- OEM カスタム パッケージでデバイスのリセットを使用する場合、データ パーティションにファイルやデータを格納することはできません。
- すべてのレジストリ設定をパッケージで指定された初期値に復元します
- パッケージで指定されたファイルを除き、メイン OS パーティション内の余分なファイルを削除します
- Microsoft Store アプリをイメージにパッケージ化されているバージョンに復元します (ppkg 経由)
- Microsoft Store で行ったストア アプリの更新は元に戻ります
- 実行時に行われた BCD 設定の変更は、そのままになります。
- デバイスに適用されたすべての OS/OEM 更新プログラムは、そのままになります。
- これは、リセット プロセスと回復プロセスの主な違いです。 回復プロセスでは、更新プログラムもロール バックされ、デバイスは出荷時の状態に戻されます。
MDM を使ったリセット
デバイスのリセットは、RemoteWipe CSP でトリガーできます。
IoT Core では、この CSP 内の doWipe ノードだけがサポートされます。
Azure DM を使用してリセットする
デバイスのリセットは、Remote Wipe API を使用して Azure デバイス管理でトリガーすることもできます。
この API を使用したリセットでは、TPM のリセットなどの追加機能が実行されます。