ACT データベースの構成
互換性の問題に関するデータを保存し、共有するために、Application Compatibility Toolkit (ACT) には Microsoft(R) SQL Server(R) データベースが使われています。Microsoft SQL Server を持っていない方は、Microsoft SQL Server Express をダウンロードしてインストールすることができます。Microsoft SQL Server データベースについては、「データベース エンジンの管理」をご覧ください。
ACT データベースの作成
ACT データベースは、次のいずれかの方法で作成できます。
Application Compatibility Manager (ACM) を実行し、ACT 構成ウィザードを使って新しいデータベースを作成する。
または
CreateDB.sql ファイルを実行する。CreateDB.sql ファイルの場所を次の表に示します。
オペレーティング システム パス Windows(R) 8
Windows(R) 7
Windows Vista(R)
Windows Server(R) 2012
Windows Server 2008 R2
Windows Server 2008 Service Pack 2 (SP2)
%SYSTEMDRIVE%\ProgramData\Microsoft\Application Compatibility Toolkit\CreateDB.sql
Windows XP Service Pack 3 (SP3)
%SYSTEMDRIVE%\Documents and Settings\All Users\Application Data\Microsoft\Application Compatibility Toolkit\CreateDB.sql
ACT データベースのアクセス許可
各アカウントに割り当てる必要のあるデータベース役割は次のとおりです。
ACT ログ処理サービス (LPS) を実行するユーザー アカウントとローカル サービス アカウントには、db_datareader、db_datawriter、db_owner のデータベース役割を割り当てます。
Application Compatibility Manager (ACM) を実行するユーザー アカウントには、db_datareader と db_datawriter のデータベース役割を割り当てます。
ACT LPS または ACM を実行する各ユーザーに、データベース役割の代わりに、次の権限を明示的に割り当ててもかまいません。
SELECT
INSERT
UPDATE
DELETE
EXECUTE
ACT データベースの推奨事項
展開計画では、データベースについて次の点を変更することもお勧めします。
これまでより大きなデータベースを作成し (ログ ファイルのサイズ設定も増やす)、適切な拡張増分を設定する。データ記憶域について既定の設定でデータベースを作成した場合、データベースのデータ部分には、初期サイズ 1 MB と拡張増分 1 MB が割り当てられます。ログ ファイルの記憶域について既定の設定でデータベースを作成した場合、データベースのログ ファイル部分には、初期サイズ 1 MB と拡張増分 10% が割り当てられます。データとログ ファイルの比率は 5:1 か 4:1 にすることをお勧めします。たとえば、データ部分が 5 GB の場合、ログ ファイル部分を 1 GB にします。
データベースの復旧モデルを変更する。既定の復旧モデルは "完全" ですが、パフォーマンスを高め、ディスク領域の要件を軽減するために、"単純" 復旧モデルに変更することをお勧めします。
ACT データベースのデータ部分とログ ファイル部分を別々のハード ドライブに格納する。SQL 管理者が別途設定していなければ、データとログ ファイルは既定で同じハード ドライブに格納されます。ディスク I/O の競合を軽減するために、データとログ ファイルは分けることをお勧めします。