アプリ リソースの定義 (HTML)
[ この記事は、Windows ランタイム アプリを作成する Windows 8.x および Windows Phone 8.x 開発者を対象としています。Windows 10 向けの開発を行っている場合は、「最新のドキュメント」をご覧ください]
目的
Windows は、世界中の多様なコンピューターやフォーム ファクターで使われます。文字列や画像などのリソースがコードから分離されるようにアプリを設計することが不可欠です。このように設計することで、アプリだけを保守、ローカライズ、カスタマイズして、さまざまなスケール ファクター、アクセシビリティ オプション、ユーザーとコンピューターに関する他の多くのコンテキストに対応させることができます。
アプリ開発者は、リソースをコードから分離し、Windows のリソース管理システムを使って、ユーザーの特定の実行時環境に最適なリソースの選択を処理する必要があります。これにより次のことが可能になります。
- 言語、地域、DPI、その他のフォーム ファクターの異なる構成やユーザー設定に基づいたさまざまなリソースの表示。
- 各ユーザーに合わせて調整されたリソースを提供することで、文化、地域、言語が異なるユーザーへアプリの範囲を拡大。
- 翻訳者がコードをコンパイルする能力を持つ必要がないように、コードとは切り離してリソースをローカライズする機能。これにより、ローカライズ中にバグが取り込まれる可能性を最小限に抑えることができます。
- リソースの内容とは切り離してコードを保守する機能。これにより、コードを 1 つのコード ベースで修正または拡張でき、ローカライズしたコンテンツが変更されるリスクを最小限に抑えることができます。
リソースには、次の 2 種類があります。
- ファイル リソースは、ディスクにファイルとして保存されるリソースです (画像、HTML、JavaScript Object Notation (JSON) ファイル、XML ファイルなど)。
- 埋め込みリソースは、コンテナー リソース ファイル (ResW や ResJSON など) 内に保存されるリソースです。
Windows では、ファイル リソースはそのまま利用できるファイルとしてディスクに展開され、文字列リソースはソース ファイルからコンパイルされて、パッケージ リソース インデックス (PRI) ファイルに埋め込まれます。
このセクションのトピックで重点的に説明するのは、プログラミング モデルに応じてさまざまに処理されるアプリ リソースに対して使われる方法です。ここでは、JavaScript と HTML を使ってアプリを記述することを前提としています。
- アーキテクチャの概念としてアプリ リソースを説明する他のトピックについては、「アプリ リソースとローカライズ」をご覧ください。ただし、特定のプログラミング モデルでタスクを実行する方法の詳細は取り上げていません。
- C#、C++、または Visual Basic と XAML を使ってアプリを記述する場合は、「アプリ リソースの定義 (XAML)」をご覧ください。
このセクションの内容
トピック | 説明 |
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画像や他のファイル リソースをアプリに追加し、それらのファイルをアプリ内から参照することができます。 |
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文字列リソースをリソース ファイル内に設定し、これらの文字列を JavaScript コードや HTML マークアップから参照します。 |
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修飾子を使って、リソースに名前を付けることができます。修飾子は、リソースのバージョンが使われるコンテキストを特定します。 |
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文字列リソースは、リソース ファイル、ライブラリ、コントロール、アプリ パッケージ、マニフェストなどのオブジェクトから読み込むことができます。 |
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さまざまな場所からファイル リソースを読み込む方法について説明します。 |
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Windows 8.1 以降では、ウィンドウごとの読み込みと自動更新の動作をサポートしています。 |