Visual Studio LightSwitch
Visual Studio の LightSwitch 開発ツールを使用すれば、ビジネス アプリケーションをすばやく作成できます。LightSwitch はシンプルな開発環境なので、アプリケーション インフラストラクチャではなくビジネス ロジックに集中できます。
Lightswitch の概要
ほとんどのビジネス アプリケーションは、データの表示、追加、および変更のための UI を提供するフォーム オーバー データ アプリケーションです。他の開発ツールを使用してフォーム オーバー データ アプリケーションを構築すると、大半の時間を反復的なタスクに費やすことになります。このようなタスクには、データベースと対話するコード、ユーザー インターフェイスのコード、およびビジネス ロジックのコードの記述が含まれます。LightSwitch では、反復的な作業のほとんどが自動的に行われます。LightSwitch アプリケーションを作成するときは、コードをまったく記述する必要がありません。ほとんどのアプリケーションでは、記述が必要な唯一のコードは、開発者自身のみが記述できるコード、つまりビジネス ロジックのみです。
ビジネス アプリケーションの機能
現代のビジネス アプリケーションでは、検索機能、グリッドの並べ替えや再配置、データのエクスポートなどの多くの機能が必要とされます。LightSwitch アプリケーションには、これらを含む多数の機能が既に組み込まれています。また、追加、更新、保存、削除などの典型的なデータ操作、および基本的なデータ検証ロジックも組み込まれています。
LightSwitch には拡張機能も用意されており、テーマを適用したり、カスタム コントロールを配置したり、シェル拡張を使ってレイアウトを変更したりすることで、アプリケーションの外観を変更できます。カスタム ビジネス タイプを使用すると、記述するコードの量を削減し、ユーザー インターフェイスでの書式指定を簡素化できます。
データ エンティティと画面
ビジネス アプリケーションの開発を簡素化するため、LightSwitch ではデータ エンティティと画面を使用します。
データ エンティティ (テーブル) は、LightSwitch がデータを表す方法です。データ エンティティを作成するには、組み込まれているアプリケーション データベースを使用するか、外部データベース、SharePoint リスト、または他のデータ ソースからデータを取り込みます。エンティティがさまざまなデータ ソースからもたらされている場合でも、エンティティ間のリレーションシップを作成できます。グラフィカル デザイナーを使用してデータのクエリを作成することもできます。クエリはコードでさらに変更できます。
LightSwitch では、フォーム (画面) を使用してデータを表示します。画面は、事前定義のテンプレートに基づいて作成されます。画面にデータをバインディングするには、表示するエンティティまたはクエリを指定します。画面を作成した後は、デザイナーでその外観を変更できます。コードは必要ありません。デスクトップ、Web ブラウザー、またはモバイル デバイス (タブレットやスマートフォンなど) 用に最適化された画面を作成できます。
データの検証、テスト、および配置
必須フィールドや文字列長を使用して、IDE で基本的な検証を処理できます。ビジネス ロジックに基づいたより複雑な検証では、コードを記述する必要があります。実行時には、検証を処理するユーザー インターフェイスが画面に組み込まれています。
アプリケーションをテストするには、単にそれを実行します。実行中のアプリケーションで直接ユーザー インターフェイスを変更できます。デバッグのアクセス許可の役割を偽装することによって、認証と承認をテストできます。アプリケーションが完了したら、そのアプリケーションを個々のコンピューター、インターネット インフォメーション サービス (IIS)、Microsoft Azure、SharePoint、または Office 365 に配置できます。
システム要件
LightSwitch アプリケーションを実行するには、次のテクノロジをインストールする必要があります。
必須コンポーネント |
サーバー層 |
Silverlight クライアント |
HTML クライアント |
.NET Framework 4 |
○ |
X |
X |
Silverlight 5 |
X |
○ |
X |
関連トピック
LightSwitch アプリケーションのアーキテクチャについて説明します。 |
|
---|---|
入門および学習のトピックへのリンクが含まれます。 |
|
LightSwitch から OData フィードにアクセスし、そのデータを利用する方法を説明します。 |
|
SharePoint 用アプリの作成方法と配置方法を説明します。 |
|
プロジェクトでの作業の基本的なタスクについて説明します。 |
|
Entity Designer および関連するタスクについて説明します。 |
|
画面デザイナーおよび関連するタスクについて説明します。 |
|
クエリ デザイナーおよび関連するタスクについて説明します。 |
|
アプリケーションをデバッグするための基本的なタスクについて説明します。 |
|
拡張機能に関連するタスクについて説明します。 |
|
アプリケーションを配置するための基本的なタスクについて説明します。 |