データベース接続とデータベース参照
データベースは、サーバー エクスプローラーおよびデータベース エクスプローラー、またはソリューション エクスプローラーのどちらを使用しても処理できます。これらのツールのどちらでもデータベースにアクセスできますが、考え方と機能が多少異なります。たとえば、サーバー エクスプローラーとデータベース エクスプローラーではデータベース接続を確立しますが、ソリューション エクスプローラーではデータベース参照を確立します。データベース接続とデータベース参照には、類似点と相違点の両方があります。
[!メモ]
Visual Studio 2012 では、SQL Server オブジェクト エクスプローラー、またはサーバー エクスプローラーの [データ接続] ノードから SQL Server データベースに接続できます。SQL Server オブジェクト エクスプローラーは SQL Server Management Studio と似たビューを提供します。このエクスプローラーをメニュー バーから開くには、[表示]、[SQL Server オブジェクト エクスプローラー] を選択します。詳細については、「接続されているデータベース開発」を参照してください。
データベース接続とデータベース参照の類似点
データベース接続とデータベース参照は、どちらもデータベースにアクティブにリンクしており、データベースに対するアクセス許可に基づいて、データの読み書きや SQL オブジェクトの作成を行うことができます。
また、データベース参照およびデータベース接続の一覧を結合するダイアログ ボックスがあります。たとえば、あるデータベース プロジェクトで、特定のデータベースに対してプロジェクトの SQL スクリプトのいずれかを実行する場合は、スクリプトを右クリックし、ショートカット メニューの [データベースを選択して実行] をクリックします。[データベースを選択して実行] ダイアログ ボックスが開き、プロジェクトのデータベース参照と、サーバー エクスプローラーおよびデータベース エクスプローラーのデータベース接続がすべて一覧表示されます。クエリを実行するには、一覧からデータベース参照またはデータベース接続のいずれかを選択します。
データベース接続とデータベース参照の相違点
データベース接続とデータベース参照には、次の 3 種類の相違点があります。
**外観 **A のデータベース接続は データ接続 ノードまたは SQL Server サーバー エクスプローラーのノードにまたはデータベース エクスプローラーに表示されます。これに対してデータベース参照は、ソリューション エクスプローラーのデータベース プロジェクトにある [データベースの参照] ノードの下に表示されます。
ユーザーが実行できるアクション サーバー エクスプローラーおよびデータベース エクスプローラーでは、データベース接続を展開表示して、データベースのオブジェクトを操作できます。たとえば、データベースのテーブルを一覧表示して、データベースにテーブルを追加できます。ソリューション エクスプローラーでは、参照を展開表示してデータベース オブジェクトを操作することはできません。
ソリューション エクスプローラーを使用してデータベース プロジェクトごとに一連のデータベース参照を保守することには、いくつかの利点があります。第一に、1 つのデータベース プロジェクトで複数のデータベース参照を保守できます。データベース プロジェクトの開発とテストを行う場合、ある参照を自分のコンピューターにある個人用テスト データベースに使用し、ほかの参照をほかの社員と共有するグループ用テスト データベースに使用できます。第二に、データベース プロジェクトを保存するときに、一連のデータベース参照をプロジェクトと共に保存できます。プロジェクトを再度開くと、データベース参照と、関連付けられた接続を使用できます。
ソリューション エクスプローラーでは、スクリプトをデータベース参照にドラッグして簡単に実行できます。
連係 データベース接続とデータベース参照は、一部で連係しています。サーバー エクスプローラーおよびデータベース エクスプローラーでデータベース接続を作成しても、ソリューション エクスプローラーの内容には直接影響しません。ただし、ソリューション エクスプローラーでデータベース プロジェクトのデータベース参照を作成するときは、サーバー エクスプローラーおよびデータベース エクスプローラーに表示されるデータベース接続を指定する必要があります。データベース接続は、既存の接続の一覧から選択することも、新しい接続を追加することもできます。
参照
処理手順
方法 : サーバー エクスプローラーからデータベースに接続する