すべての WITD XML 要素のリファレンス
プロジェクト追跡の要件を満たすために、既存の作業項目の種類をカスタマイズしたり、新しい作業項目の種類を作成したりできます。作業項目の種類 (バグ、要件、リスクなど) では、チーム プロジェクトで追跡される作業項目の規則、フィールド、状態、および遷移を定義します。
作業項目の種類は空にできません。作業項目の種類の各定義におけるルート要素は、WITD 要素で、これには WORKITEMTYPE 要素が 1 つだけ定義されている必要があります。作業項目の種類の名前は、チーム プロジェクト内において一意である必要があり、各種類の名前は Unicode 文字で最大 254 文字までにする必要があります。詳細については、「作業項目トラッキング オブジェクトの名前付け規則」を参照してください。
作業項目の種類の定義をカスタマイズまたは作成するには、作業項目の種類に関連付けられた種類の定義 XML ファイルを変更します。各チーム プロジェクトの作業項目の種類の定義を保持および管理します。
このトピックの内容
WITD の構文構造
WITD の子要素
プロセス テンプレートの作業項目の種類
WITD の構文構造
次の例は、作業項目の種類の高レベルな構造を示しています。
<WITD application="work item type editor" version="1.0">
<WORKITEMTYPE name="bug">
<DESCRIPTION>Bug work item types are used to track defects in the code.</DESCRIPTION>
<GLOBALLISTS> . . . </GLOBALLISTS>
<FIELDS> . . . </FIELDS>
<WORKFLOW> . . . </WORKFLOW>
<FORM> . . . </FORM>
</WORKITEMTYPE>
</WITD>
最上位の作業項目の種類の定義では、WORKITEMTYPE タグの間にいくつかの XML 要素があります。作業項目の種類の定義は、名前と説明の指定で開始します。特定の標準 XML タグを使用して、作業項目の種類の定義をラップすることもできます。
WITD の子要素
次の表では、上の例で使用されている構造体要素について説明します。
要素 |
Description |
---|---|
WITD |
作業項目の種類の定義全体は、タグ WITD でラップします。アプリケーション名には、任意の名前を使用できます。バージョンは、あるリリースから次のリリースに変更する作業項目の種類のスキーマを識別します。"1.0" を使用します。
|
WORKITEMTYPE |
作業項目の種類の名前は、特定のチーム プロジェクト内で一意である必要があります。実行時には、この要素により指定された名前を使用します。たとえば、名前はメニュー オプションとして表示できます。この場合、ユーザーは、[新しい作業項目] メニューの [バグ] をクリックできます。
|
DESCRIPTION |
定義する作業項目の種類について説明する文字列を指定します。この説明は、作業項目の種類をカスタマイズするユーザーにとって役立ちます。
メモ
説明は XML 定義内でのみ参照できます。説明はユーザー インターフェイスには表示できず、System.Definition フィールドとも関係しません。
定義する作業項目の種類について説明するテキスト文字列を指定します。 |
GLOBALLISTS |
作業項目の種類により使用されるグローバル リストの定義が含まれます。グローバル リストを使用して、チーム プロジェクト コレクションの複数の作業項目の種類でリスト項目を共有します。グローバル リストを使用すると、保守が容易になり、グループ間のコラボレーションがサポートされます。
詳細については、「グローバル リストの定義」を参照してください。 |
FIELDS |
作業項目の種類により使用される一連のフィールド定義が含まれます。FIELDS 要素内では、作業項目の種類のデータを追跡するために使用するすべてのフィールドを定義します。これには、クエリの実行とレポートの生成に使用するフィールドが含まれます。
詳細については、「作業項目フィールドの使用」を参照してください。 |
WORKFLOW |
作業項目の種類のワークフローを定義する STATE 要素と TRANSITION 要素のセットが含まれます。ワークフローとは、ある状態から別の状態への有効な遷移と、各遷移に関連付けられた特定の条件のセットです。
詳細については、「作業項目ワークフローの定義とカスタマイズ」を参照してください。 |
FORM |
フォームに表示されるフィールドおよびコントロールと、作業項目の種類のフォームにおけるこれらの要素の表示を定義する LAYOUT、CONTROL、GROUP、TAB、TABGROUP、SPLITTER、およびその他の要素が含まれます。
詳細については、「作業項目フォームのデザインとカスタマイズ」を参照してください。 |
プロセス テンプレートの作業項目の種類
Microsoft Solutions Framework (MSF) for Agile Software Development v5.0 と MSF for CMMI (能力成熟度モデル統合) Software Development v5.0 に定義された定義に対応するプロセス テンプレートの作業項目の種類の定義の 2 つのセットを使用できます。これらのファイルは、インストール ディレクトリ内の次の場所にそれぞれ格納されています。
Drive:\Program Files\Microsoft Visual Studio v10.0 Team Foundation Server\Application Tier\Web Services\Deploy\ProcessTemplateManagerFiles\MsfAgile\Template.zip
Drive:\Program Files\Microsoft Visual Studio v10.0 Team Foundation Server\Application Tier\Web Services\Deploy\ProcessTemplateManagerFiles\MsfFormal\Template.zip
作業項目の種類の定義は、Template.zip ファイルの WorkItem Tracking\TypeDefinitions フォルダーにあります。たとえば、MSF for Agile Software Development v5.0 では、作業項目の種類 (バグ、懸案事項、共有ステップ、タスク、テスト ケース、およびユーザー ストーリー) ごとに XML ファイルが定義されます。これらの作業項目の種類のそれぞれの詳細については、「Visual Studio ALM のアジャイル プロセス テンプレート」を参照してください。
[TypeDefinitions] フォルダー内で、種類の定義ファイルをカスタマイズまたは作成できます。新しい作業項目の種類は、単一のプロジェクトにインポートしたり、プロセス テンプレートに追加して変更後のテンプレートを Team Foundation Server にアップロードすることができます。詳細については、「プロセス テンプレートへの作業項目の種類定義の追加」を参照してください。
参照
概念
プロジェクトの追跡データ、フォーム、ワークフロー、その他のオブジェクトのカスタマイズ