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ClickOnce 配置の固有のエラーのトラブルシューティング

このトピックでは、ClickOnce アプリケーションを配置するときに発生する可能性のある一般的なエラーの一覧と、各問題を解決するための手順を示します。

全般的なエラー

ms229001.collapse_all(ja-jp,VS.110).gif.application ファイルを指定しようとしたときに、何も起きないか、Internet Explorer で XML が表示されるか、または [実行] ダイアログ ボックスまたは [名前を付けて保存] ダイアログ ボックスが表示される

このエラーは、サーバーまたはクライアントでコンテンツ タイプ (MIME 型とも呼ばれます) が正しく登録されていないという原因で多く発生します。

まず、サーバーの構成で、.application 拡張子がコンテンツ タイプ "application/x-ms-application" に関連付けられていることを確認します。

サーバーが正しく構成されている場合は、コンピューターに .NET Framework 2.0 がインストールされていることを確認します。.NET Framework 2.0 がインストールされているにもかかわらず問題が発生する場合は、.NET Framework 2.0 をアンインストールしてから再インストールし、クライアントにコンテンツ タイプを再登録します。

ms229001.collapse_all(ja-jp,VS.110).gif"アプリケーションを取得できません。デプロイメントにファイルがありません" または "アプリケーションのダウンロードが中断されました。ネットワーク エラーがないかどうかを確認してからもう一度やり直してください。" というメッセージを示すエラー ダイアログが表示される

このメッセージは、ClickOnce のマニフェストによって参照される 1 つ以上のファイルをダウンロードできないことを示します。このエラーをデバッグする最も簡単な方法は、ClickOnce でダウンロードできないと表示された URL のダウンロードを試みることです。考えられる原因のいくつかを次に示します。

  • ログ ファイルに "(403) Forbidden" または "(404) Not found" が記述されている場合は、Web サーバーの構成を検査して、このファイルのダウンロードをブロックするようになっていないかどうか確認します。詳細については、「ClickOnce 配置でのサーバーおよびクライアント構成の問題」を参照してください。

  • サーバーで .config ファイルがブロックされている場合は、このトピックで後述する「.config ファイルを含む ClickOnce アプリケーションをインストールしようとすると、ダウンロード エラーが発生する」を参照してください。

  • 配置マニフェストの deploymentProvider URL が指す先が、起動に使用した URL と異なっていることが原因でこの現象が発生していないかどうかを確認します。

  • サーバーにすべてのファイルが存在していることを確認します。ClickOnce のログを調べると、どのファイルが見つからなかったかがわかります。

  • ネットワークの接続の問題がないかどうかを確認します。このメッセージは、ダウンロード中にクライアント コンピューターがオフラインになったことが理由で表示されることがあります。

ms229001.collapse_all(ja-jp,VS.110).gif.config ファイルを含む ClickOnce アプリケーションをインストールしようとすると、ダウンロード エラーが発生する

Visual Basic の Windows ベース アプリケーションには、App.config ファイルが既定で含まれています。Windows Server 2003 を実行している Web サーバーからユーザーがインストールを実行しようとすると、セキュリティ上の理由によってオペレーティング システムが .config ファイルのインストールをブロックするため、問題が発生します。.config ファイルをインストールできるようにするには、[発行オプション] ダイアログ ボックスの [".deploy" ファイル拡張子を使用する] をクリックします。

また、.application、.manifest、および .deploy の各ファイルに対し、適切にコンテンツ タイプ (MIME 型とも呼ばれます) を設定する必要があります。詳細については、Web サーバーのドキュメントを参照してください。

詳細については、「ClickOnce 配置でのサーバーおよびクライアント構成の問題」の「Windows Server 2003: ロック ダウンされているコンテンツ タイプ」を参照してください。

ms229001.collapse_all(ja-jp,VS.110).gif"アプリケーションは正しくフォーマットされていません。" というエラー メッセージが表示され、ログ ファイルには "XML 署名は無効です" と示されている

マニフェスト ファイルを更新したときに再署名したかどうかを確認します。Visual Studio を使用してアプリケーションを再発行するか、または Mage を使用してアプリケーションに再署名します。

ms229001.collapse_all(ja-jp,VS.110).gifサーバー上でアプリケーションを更新したが、クライアントが更新プログラムをダウンロードしない

この問題は、次のいずれかのタスクを完了すると解決できる場合があります。

  • 配置マニフェストで指定されている deploymentProvider の URL を確認します。更新しようとしているビットが、deploymentProvider が指す先と同じ場所にあるかどうかを確認してください。

  • 配置マニフェストで指定されている更新間隔を確認します。ここで定期的な間隔 (6 時間に 1 回など) が設定されていると、ClickOnce は、設定された時間が経過するまで更新プログラムをスキャンしません。その場合は、アプリケーションを起動するたびに更新プログラムをスキャンするようにマニフェストを変更できます。更新間隔の変更は、開発中に更新プログラムがインストールされていることを確認するのに便利ですが、アプリケーションの起動時間は長くなります。

  • [スタート] メニューからアプリケーションの再起動を試みます。ClickOnce がバックグラウンドで更新プログラムを検出済みで、次回の起動時にビットのインストールを求めるプロンプトが表示される可能性があります。

ms229001.collapse_all(ja-jp,VS.110).gif更新中に "デプロイメント内の参照が、アプリケーション マニフェスト内で定義された ID と一致しません" というログ エントリを持つエラーが発生する

このエラーは、配置マニフェストとアプリケーション マニフェストを手動で編集し、両方のマニフェストのアセンブリの ID の記述が一致しなくなったことが原因で生じる場合があります。アセンブリの ID は、アセンブリの名前、バージョン、カルチャおよび公開キー トークンで構成されます。マニフェストの ID の記述をチェックし、異なる部分を修正します。

ms229001.collapse_all(ja-jp,VS.110).gifローカル ディスクまたは CD-ROM からの最初の起動に成功したが、2 回目以降に [スタート] メニューから起動しようとすると失敗する

ClickOnce は、配置プロバイダーの URL を使用してアプリケーションの更新プログラムを取得します。URL が指す位置が正しいことを確認します。

ms229001.collapse_all(ja-jp,VS.110).gifエラー : "アプリケーションを起動できません。"

このエラー メッセージは通常、このアプリケーションの ClickOnce ストアへのインストールで問題が発生したことを示します。アプリケーションにエラーがあるか、またはストアが破損している可能性があります。ログ ファイルを調べると、エラーが発生した場所を特定できる場合があります。

次の手順を実行する必要があります。

  • 配置マニフェストの ID、アプリケーション マニフェストの ID、およびメインのアプリケーション EXE の ID がすべて一意であることを確認します。

  • ファイル パスの長さが 100 文字以下であることを確認します。アプリケーションに含まれているファイル パスが長すぎる場合、格納できる最大パスの制限を超えることがあります。パスを短くして、再インストールしてみてください。

ms229001.collapse_all(ja-jp,VS.110).gifアプリケーションの config ファイルの PrivatePath の設定が無視される

PrivatePath (Fusion がプローブするパス) を使用するためには、アプリケーションが完全な信頼のアクセス許可を要求する必要があります。アプリケーション マニフェストが完全な信頼を要求するように変更してから再度試してください。

ms229001.collapse_all(ja-jp,VS.110).gifアンインストール中に "アプリケーションのアンインストールに失敗しました。" というメッセージが表示される

このメッセージは通常、アプリケーションが既に削除されているか、またはストアが破損していることを示します。[OK] をクリックすると、[プログラムの追加と削除] からエントリが削除されます。

ms229001.collapse_all(ja-jp,VS.110).gifインストール中に、プラットフォームの依存関係がインストールされていないというメッセージが表示される

アプリケーションの実行に必要なグローバル アセンブリ キャッシュ (GAC: Global Assembly Cache) 内の必須コンポーネントがありません。

Visual Studio での発行

ms229001.collapse_all(ja-jp,VS.110).gifVisual Studio での発行が失敗する

対象のサーバーに対して発行を行う権限を持っていることを確認してください。たとえば、管理者としてではなく通常のユーザーとしてターミナル サーバー コンピューターにログインしている場合、ローカル Web サーバーへの発行を行うのに必要な権限を持っていることはほとんどありません。

URL を使用して発行を行う場合は、発行先のコンピューターで FrontPage Server Extensions が有効になっていることを確認してください。

ms229001.collapse_all(ja-jp,VS.110).gifエラー メッセージ : Web サイト '<サイト>' を作成できません。FrontPage Server Extensions と通信するためのコンポーネントはインストールされていません。

発行元のコンピューターに Microsoft Visual Studio Web 作成コンポーネントがインストールされていることを確認します。Express ユーザーの場合、このコンポーネントは既定ではインストールされません。詳細については、https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=102310 を参照してください。

ms229001.collapse_all(ja-jp,VS.110).gifエラー メッセージ : コントロール Microsoft.Windows.CommonVersion= 6.0.0.0Culture=*PublicKeyToken=6595b64144ccf1dfProcessorArchitecture=* はType=win32 ファイル " 見つけることができませんでした

このエラー メッセージは有効な visual スタイルを WPF アプリケーションを発行しようとすると表示されます。この問題を解決するには方法 : Visual スタイルが有効になっている WPF アプリケーションを公開する を参照してください。

Mage の使用

ms229001.collapse_all(ja-jp,VS.110).gif証明書ストア内の証明書を使用して署名しようとしたが、空白のメッセージ ボックスが表示された

[署名] ダイアログ ボックスで、次の操作を行います。

  • [保存された証明書で署名する] をクリックします。

  • 一覧から証明書を選択します。1 番目の証明書が既定の選択ではありません。

ms229001.collapse_all(ja-jp,VS.110).gif[サインしない] をクリックすると例外が発生する

この問題は既知のバグです。ClickOnce のマニフェストはすべて、署名される必要があります。署名オプションを 1 つ選択し、[OK] をクリックしてください。

補足的なエラー情報

次の表に、クライアント コンピューターのユーザーが ClickOnce アプリケーションをインストールする際に受け取る可能性がある一般的なエラー メッセージを示します。各エラー メッセージの横には、最も可能性が高いエラーの原因の説明が記載されています。

[エラー メッセージ]

Description

アプリケーションを起動できません。アプリケーション発行者に問い合わせてください。

アプリケーションを起動できません。詳細については、アプリケーション開発元に問い合わせてください。

これはアプリケーションが起動できず、他の理由が見つからない場合に表示される汎用エラー メッセージです。一般的には、アプリケーションが破損しているか、または ClickOnce ストアが破損していることを意味します。

ビルドを続行できません。アプリケーションは正しくフォーマットされていません。詳細については、アプリケーション開発元に問い合わせてください。

アプリケーションの検証は成功しませんでした。続行できません。

アプリケーション ファイルを取得できません。デプロイメントに壊れているファイルがあります。

配置のマニフェスト ファイルの 1 つの構文に誤りがあるか、対応するファイルと調整ができないハッシュが含まれます。このエラーは、アセンブリに組み込まれたマニフェストが破損していることを示す場合もあります。配置を再作成してアプリケーションを再コンパイルするか、マニフェストのエラーを手動で探して修正します。

アプリケーションを取得できません。認証エラー

アプリケーションのインストールは成功しませんでした。サーバー上でアプリケーション ファイルが見つかりません。アプリケーションの発行元または管理者に問い合わせてください。

配置の中の 1 つ以上のファイルに対するアクセス許可がないためにダウンロードできません。これは、Web サーバーが 403 アクセス不可のエラーを返すために発生することがあります。このエラーは、Web サーバーが保護されたファイルとして扱う拡張子が付いているファイルが配置内にある場合に発生します。また、1 つ以上のアプリケーション ファイルを含むディレクトリにアクセスするためにユーザー名とパスワードが必要になっている場合もあります。

アプリケーションをダウンロードできません。アプリケーションで必要なファイルが見つかりません。詳細については、アプリケーション開発元またはシステム管理者に問い合わせてください。

アプリケーション マニフェストに記載されている 1 つ以上のファイルがサーバーに見つかりません。配置に依存するすべてのファイルをアップロードしていることを確認してから再実行してください。

アプリケーションのダウンロードは成功しませんでした。ネットワーク接続を確認してください。または、システム管理者かネットワーク サービス プロバイダーに問い合わせてください。

ClickOnce は、サーバーへのネットワーク接続を確立できません。サーバーの可用性およびネットワークの状態を調べます。

URLDownloadToCacheFile failed with HRESULT '<number>'.'<ファイル>' をダウンロードしようとしてエラーが発生しました。

配置対象のコンピューターでユーザーが Internet Explorer の詳細設定オプションである [保護付き/保護なしのサイト間を移動する場合に警告する] を設定しており、インストールされている ClickOnce アプリケーションのセットアップ URL がセキュリティで保護されていないサイトからセキュリティで保護されているサイトに (または逆方向に) リダイレクトされる場合、Internet Explorer の警告により、インストールは失敗します。

これを解決するには、次のいずれかの手順を実行します。

  • セキュリティ オプションをオフにします。

  • セットアップ URL が、セキュリティ モードを変更するような方法でリダイレクトされないようにします。

  • リダイレクトをまったく行わないようにし、実際のセットアップ URL を指定します。

ハード ディスクへの書き込み中にエラーが発生しました。ディスクの空き領域が不足している可能性があります。詳細については、アプリケーション開発元またはシステム管理者に問い合わせてください。

これは、アプリケーションを格納するためのディスク容量が不足していることを示唆しますが、アプリケーション ファイルをドライブに保存する際の一般的な I/O エラーを示す場合もあります。

アプリケーションを起動できません。ディスクの使用可能領域が不足しています。

ハード ディスクの空き領域がありません。空き領域を確保してからアプリケーションを再実行します。

同時にロードしようとした配置済み機能の数が多すぎます。

ClickOnce では、同時に起動できるアプリケーションの数が制限されます。これは主に、ローカルの ClickOnce サービスに対する悪意のあるサービス拒否攻撃から保護するための処置です。同じアプリケーションを繰り返しすばやく起動しても、起動されるアプリケーションのインスタンスは 1 つだけになります。

ショートカットはネットワーク経由で起動できません。

ClickOnce アプリケーションのショートカットは、ローカルのハード ディスクからのみ起動できます。リモート サーバーのショートカット ファイルを指す URL を開いても、アプリケーションを起動することはできません。

アプリケーションが大きすぎて部分的な信頼ではオンライン実行できません。詳細については、アプリケーション開発元またはシステム管理者に問い合わせてください。

部分信頼で実行されるアプリケーションは、オンライン アプリケーション クォータ (既定では 250 MB) の半分を超えることはできません。

参照

概念

ClickOnce のセキュリティと配置

ClickOnce 配置のトラブルシューティング