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VSPerfReport

VSPerfReport コマンド ライン ツールは、Visual Studio プロファイリング ツールのプロファイリング データ ファイルを使用してレポートを作成するために使用されます。既定のレポート形式は .csv ファイルです。

VSPerfReport では、次の構文を使用します。

VSPerfReport [/U] vspfilename [/options]

filename は有効な .vsp ファイルまたは .vsps ファイルである必要があります。

.vsp ファイルまたは .vsps ファイルの比較には VSPerfReport コマンド ライン ツールも使用できます。比較 ("diff") レポートを生成するには、次の構文を使用します。

VSPerfReport [/U] /diff vspfilename1 vspfilename2 [/options]

vspfilename1 and vspfilename2 は、有効な .vsp ファイルまたは .vsps ファイルである必要があります。

シンボル ファイル

関数名や行番号などのシンボル情報を表示するには、VSPerfReport がプロファイリングしたコンポーネントのシンボル (PDB) ファイルおよび Windows シンボル ファイルにアクセスできる必要があります。詳細については、「方法: コマンド ラインからシンボル ファイルの場所を指定する」を参照してください。

一般的なレポート オプション

次の表では、一般的なレポートの書式指定オプションと、報告対象とするデータを選択するためのオプションについて説明します。

オプション

Description

U

レポート出力およびリダイレクトされたコンソール出力が Unicode として書き込まれます。最初に指定する必要があります。

Summary:[types]

1 種類以上のレポートを作成します。

  • All - すべての種類のレポートが生成されます。

  • CallerCallee - 関数間の親子関係。

  • Function - 呼び出された関数。

  • CallTree - 呼び出された関数の階層。

  • Counter - すべてのマークと Windows パフォーマンス カウンター値。

  • Ip - プロファイリングされた命令。

  • Life - (割り当てデータが収集されたときに使用可能な) 割り当てられたオブジェクトの有効期間。

  • Line - ソース コード行のプロファイリング データ。

  • Header - レポートに、ファイル ヘッダー情報が含まれます。

  • Mark - すべてのマーク。

  • Module - プロファイリングされたモジュール。

  • Process - プロファイリングされたプロセス。

  • Thread - プロファイリングされたスレッド。

  • Type - 割り当てられた型。

  • Contention - リソースの競合。

  • RuleWarnings - パフォーマンス規則の問題

  • ETW - プロファイリング実行で収集されたすべての ETW (Event Tracing for Windows) イベント。.etl データ ファイルはその元の場所か、.vsp または .vsps ファイルを含むディレクトリ内にあることが必要です。

Xml

レポートを XML 形式で出力します。

CallTrace

関数の開始と終了、ETW イベント、およびマークの一覧を作成します。

ClearPackedSymbols

前に埋め込まれたシンボルをプロファイラー データ ファイルから削除します。PackSymbols を 2 回目に実行する前にこのコマンドを実行します。

SymbolPath:path

プロファイラー データ ファイルのシンボルを含む 1 つ以上の検索パスまたはシンボル サーバーを指定します。

DebugSymPath

シンボルが検索された場所、およびシンボルが見つかったかどうかを示します。このオプションは、シンボル解決の問題を解決するのに便利です。

PackSymbols

シンボルをプロファイリング データ (.vsp) ファイルに保存して、シンボル (.pdb) ファイルが分析に不要になるようにします。

Output:path|filename

生成されたレポート ファイルの代替の場所を指定します。既定では、レポートは現在のディレクトリに作成されます。

SummaryFile

分析を行い、分析情報を .vsps 概要ファイルに保存します。

PrintMarks

指定されたレポート ファイル内のすべてのマークについて、名前とタイムスタンプを表示します。

?

使用方法を表示します。

NoLogo

レポートの実行時にバージョン情報を非表示にします。

UserRulesDirectory

ユーザー定義のパフォーマンス規則を含むディレクトリを指定します (まだ実装されていません)。

フィルター オプション

次の表に、使用できるデータをフィルター処理するためのオプションを示します。

オプション

Description

JustMyCode[:[caller][,callee]]

ユーザー アプリケーションの関数呼び出しのみを表示し、システム コールは非表示にします。

  • パラメーターなし - すべてのシステム関数を非表示にします。

  • caller - アプリケーション関数を呼び出すシステム関数の 1 つのレベルを表示します。

  • callee - ユーザー アプリケーション関数によって呼び出されるシステム関数の 1 つのレベルを表示します。

StartTime:[value]

ミリ秒単位の時間 (value) よりも後に収集されたデータのみを表示します。

EndTime:[value]

ミリ秒単位の時間 (value) よりも前に収集されたデータのみを表示します。

FilterFile:VSPFFile

Visual Studio の [パフォーマンス レポート] ウィンドウから生成されたフィルター ファイルの場所を指定します。

MsFilter:[starttime,duration]

開始時刻 (starttime) からミリ秒単位の時間 (duration) 内のみのデータを表示します。

Process:[pid]

指定されたプロセスのデータのみを表示します。

Thread:[threadid]

指定されたスレッドのデータのみを表示します。

Thread:[threadid,processid]

指定されたプロセスに関連付けられている指定されたスレッドのデータのみを表示します。

差分レポート オプション

次の表では、レポート ファイルを比較するオプションについて説明します。

オプション

Description

Diff vspfile1 vspfile2

2 つのレポート ファイル (.vsp ファイルまたは .vsps ファイル) を比較します。DIFF オプションを使用すると SUMMARY オプションは無視されます。

Diff:[value]

このしきい値よりも小さい値であると、2 つの値の差分は無視されます。また、このしきい値よりも小さい値を持つ新規データは表示されません。

DiffTable:[tablename]

このテーブルを使用してファイルを比較します。既定では関数テーブルが使用されます。

DiffColumn:[columnname]

この列を使用して、値を比較します。既定では排他サンプルのパーセント列が使用されます。

QueryDiffTables

指定された 2 つのレポート ファイルに関する有効なテーブルおよび列を一覧表示します。

参照

その他の技術情報

プロファイル ツールのレポート ビュー