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方法: プログラムによって文書および文書の一部を保護する

Microsoft Office Word 文書に保護を追加して、ユーザーが文書を編集できないようにすることが可能です。

対象: このトピックの情報は、Word 2013 と Word 2010 のドキュメント レベルのプロジェクトおよびアプリケーション レベルのプロジェクトに適用されます。詳細については、「Office アプリケーションおよびプロジェクト タイプ別の使用可能な機能」を参照してください。

文書の特定の領域を例外とマークして、指定のユーザーが文書のその領域のみ編集できるようにすることもできます。たとえば、特定のブックマークを除く文書全体を保護できます。オプションでパスワードを追加して、そのパスワードを知らないユーザーは文書保護を解除できないようにすることもできます。

[!メモ]

以下の例ではパスワード保護は使用していませんが、文書保護を追加する場合には必要に応じてパスワードの使用も検討してください。詳細については、「Office 開発のサンプルとチュートリアル」のドキュメント保護機能のサンプルを参照してください。

コンテンツ コントロールを使用して文書を部分的に保護することもできます。詳細については、「方法 : コンテンツ コントロールを使用して文書を保護する」を参照してください。

ドキュメント レベルのカスタマイズの一部である文書の保護

ドキュメント レベルのカスタマイズの一部である文書を保護するには

  • プロジェクトの ThisDocument クラスの Protect メソッドを呼び出します。

    Me.Protect(Word.WdProtectionType.wdAllowOnlyReading, _
        False, String.Empty, False, False)
    
    object noReset = false;
    object password = System.String.Empty;
    object useIRM = false;
    object enforceStyleLock = false;
    
    this.Protect(Word.WdProtectionType.wdAllowOnlyReading, 
        ref noReset, ref password, ref useIRM, ref enforceStyleLock);
    

文書保護からブックマーク コントロールを除外するには

  1. Protect メソッドを使用して、文書全体を保護します。

    Me.Protect(Word.WdProtectionType.wdAllowOnlyReading, _
        False, String.Empty, False, False)
    
    object noReset = false;
    object password = System.String.Empty;
    object useIRM = false;
    object enforceStyleLock = false;
    
    this.Protect(Word.WdProtectionType.wdAllowOnlyReading, 
        ref noReset, ref password, ref useIRM, ref enforceStyleLock);
    
  2. 文書保護から Bookmark1 を除外します。

    Bookmark1.Range.Editors.Add(Word.WdEditorType.wdEditorEveryone)
    
    this.bookmark1.Range.Editors.Add(Word.WdEditorType.wdEditorEveryone);
    

ms178793.collapse_all(ja-jp,VS.110).gifコードのコンパイル

これらのコード例を使用するには、プロジェクトの ThisDocument クラスからコードを実行します。これらのコード例では、このコードが表示される文書に Bookmark1 という名前の既存の Bookmark コントロールがあることを前提としています。

アプリケーション レベルのアドインを使用した文書の保護

アプリケーション レベルのアドインを使用して文書を保護するには

  • 保護対象とする Microsoft.Office.Interop.Word.DocumentProtect メソッドを呼び出します。

    アクティブ文書を保護するコード例を次に示します。このコード例を使用するには、プロジェクトの ThisAddIn クラスから実行します。

    Me.Application.ActiveDocument.Protect(Word.WdProtectionType.wdAllowOnlyReading, _
        False, String.Empty, False, False)
    
    this.Application.ActiveDocument.Protect(
        Word.WdProtectionType.wdAllowOnlyReading,
        false, System.String.Empty, false, false);
    

参照

処理手順

方法 : アクセス許可が制限されたドキュメントでの分離コードの実行を許可する

方法 : Word 文書に Bookmark コントロールを追加する

概念

ドキュメント レベルのソリューションにおけるドキュメントの保護

Office ドキュメントのパスワード保護

その他の技術情報

Office ソリューションのデザインと作成