チュートリアル : データ テーブル間のリレーションシップの作成

このチュートリアルでは、データセット デザイナーを使用し、TableAdapter がない 2 つのデータ テーブルとその間のリレーションシップを作成する方法を説明します。TableAdapter を含むデータ テーブルの作成方法については、「方法 : TableAdapter を作成する」を参照してください。TableAdapter の詳細については、「TableAdapter の概要」を参照してください。

このチュートリアルでは、以下のタスクを行います。

• 新しい Windows アプリケーションの作成

• アプリケーションへの新しいデータセットの追加

• データセットへの 2 つの新しいデータ テーブルの追加

• データ テーブルへの列の追加

• テーブルの主キーの設定

• テーブル間のリレーションシップの作成

[!メモ]

お使いのマシンで、Visual Studio ユーザー インターフェイスの一部の要素の名前や場所が、次の手順とは異なる場合があります。これらの要素は、使用している Visual Studio のエディションや独自の設定によって決まります。詳細については、「Visual Studio の設定」を参照してください。

新しい Windows アプリケーションの作成

新しい Windows アプリケーション プロジェクトを作成するには

1. [ファイル] メニューで新しいプロジェクトを作成します。

2. プロジェクトの種類ペインでプログラミング言語を選択し、Windows アプリケーションを作成します。

3. プロジェクトに「RelationshipWalkthrough」という名前を付け、[OK] をクリックします。

   Visual Studio によってソリューション エクスプローラーにプロジェクトが追加され、Windows フォーム デザイナーに Form1 が表示されます。

アプリケーションへの新しいデータセットの追加

プロジェクトに新しい Dataset 項目を追加するには

1. [プロジェクト] メニューの [新しい項目の追加] をクリックします。

   [新しい項目の追加] ダイアログ ボックスが表示されます。

2. [テンプレート] 領域の [データセット] を選択します。

3. [追加] をクリックします。

   Visual Studio によって Dataset1.xsd という名前のファイルがプロジェクトに追加され、データセット デザイナーで開かれます。

データセットへの 2 つの新しい DataTable の追加

データセットに新しいデータ テーブルを追加するには

1. ツールボックスの [データセット] タブから DataTable をデータセット デザイナーにドラッグします。

   DataTable1 という名前のテーブルがデータセットに追加されます。

2. DataTable1 のタイトル バーをクリックし、「Customers」に変更します。

3. ツールボックスの [データセット] タブからもう 1 つの DataTable をデータセット デザイナーにドラッグします。

   DataTable1 という名前のテーブルがデータセットに追加されます。

4. DataTable1 のタイトル バーをクリックし、「Orders」に変更します。

Customers DataTable への列の追加

Customers テーブルに列を追加するには

1. Customers テーブルを右クリックします。

2. [追加] をポイントし、[列] をクリックします。

3. 列に「CustomerID」という名前を付けます。

4. [プロパティ] ウィンドウで、DataType プロパティを Int16 に設定します。

5. この手順を繰り返して、次の列を追加します。

   [列]	DataType プロパティ
   CompanyName	String
   Contact	String
   ContactTitle	String

Orders DataTable への列の追加

Orders テーブルに列を追加するには

1. Orders テーブルを右クリックします。

2. [追加] をポイントし、[列] をクリックします。

3. 列に「OrderID」という名前を付けます。

4. [プロパティ] ウィンドウで、DataType プロパティを Int16 に設定します。

5. この手順を繰り返して、次の列を追加します。

   [列]	DataType プロパティ
   CustomerID	Int16
   OrderDate	DateTime
   ShippedDate	DateTime

Customers テーブルの主キーの設定

Customers テーブルで一意に識別される列は、CustomerID 列です。

Customers テーブルの主キーを設定するには

1. Customers テーブルをクリックして選択します。

2. CustomerID 列を右クリックし、ショートカット メニューの [主キーの設定] をクリックします。

Orders テーブルの主キーの設定

Orders テーブルで一意に識別される列は、OrderID 列です。

Orders テーブルの主キーを設定するには

1. Orders テーブルをクリックして選択します。

2. OrderID 列を右クリックし、ショートカット メニューの [主キーの設定] をクリックします。

テーブル間のリレーションシップの作成

各テーブルに共通する列 (この場合は CustomerID 列) の間にリレーションシップが作成されます。

Customers テーブルと Orders テーブルの間に新しいリレーションシップを構成するには

1. [Relation] オブジェクトを、ツールボックスの [データセット] タブから Orders テーブルにドラッグします。

   [ENT0ENT] ダイアログ ボックスが表示されます。

2. [親テーブル] タブで Customers を選択します。

3. [子テーブル] タブで Orders を選択します。

4. [列] タブの [キー列] を CustomerID に設定します。

5. [列] タブの [外部キー列] を CustomerID に設定します。

6. [OK] をクリックして、リレーションシップを作成します。デザイナーで 2 つのテーブル間にリレーションを表す線が表示されます。

7. [データ] メニューの [リレーションシップ ラベルの表示] をクリックします。

プロジェクトの保存

プロジェクトを保存するには

• [ファイル] メニューの [すべてを保存] をクリックします。

次の手順

関連するテーブルを作成したので、次の操作を実行できます。

目的	参照項目
テーブルへのデータの追加	Adding Data to a Table
テーブル内のデータの表示	Viewing Data in a Table
データの編集	Editing Data in a Table
テーブルからの行の削除	Deleting a Row from a Table

参照

関連項目

GetChildRows

GetParentRow

概念

アプリケーションでデータを受け取る準備

アプリケーションでのデータ編集

データの検証

データの保存

その他の技術情報

Creating and Using DataTables

Visual Studio でのデータへの接続

データに関するチュートリアル