カスタム デザイナー
.NET Framework には、デザイン モードでのコンポーネントの型の動作をカスタマイズする機能が用意されています。デザイナーは、デザイン時に型の外観や動作を調整できるロジックを提供するクラスです。すべてのデザイナーは System.ComponentModel.Design.IDesigner インターフェイスを実装します。デザイナーは DesignerAttribute によって型または型のメンバーに関連付けられます。デザイナーは、デザイナーが関連付けられたコンポーネントやコントロールが作成された後のデザイン時のタスクを実行できます。
デザイナーは、デザイン モードでさまざまな種類のタスクを実行するように構築できます。デザイナーでは、次のようなタスクを実行できます。
デザイン モードのコンポーネントやコントロールの動作や外観を変更および拡張します。
デザイン モードのコンポーネントのカスタマイズした初期化を実行します。
デザイン時サービスにアクセスし、プロジェクト内のコンポーネントを構成および作成します。
コンポーネントのショートカット メニューにメニュー項目を追加します。
デザイナーが関連付けられたコンポーネントによって公開される属性、イベント、およびプロパティを調整します。
デザイナーを使用すると、コンポーネントの配置や構成を簡単に行うことができます。つまり、デザイン モードのコンポーネントについて適切な動作を有効にします。デザイナーを使用しない場合は、実行時だけに利用できるサービスやインターフェイスを使用する必要があります。
コントロールの中には、構成を簡単にするためにデザイン モードのビジュアルな手掛かりを必要とするものもあります。たとえば、System.Windows.Forms.Panel オブジェクトでは、実行時には境界線が表示されません。境界線がないと、背景色と同じ色のフォームではパネルが表示されません。したがって、System.Windows.Forms.Panel オブジェクトのデザイナーは、パネルの周囲に点線の境界線を描画します。
System.ComponentModel.Design 名前空間には、開発者がデザイン時サポートを構築するために使用できる基本的なインターフェイスが用意されています。
このセクションの内容
基本デザイナー クラス
カスタムのデザイン時ユーザー インターフェイス (UI) を構築するために使用できるクラスおよびインターフェイスについて説明します。メタデータ フィルター処理
デザイン時にコンポーネントやコントロールによって公開される一連のプロパティ、属性、およびイベントを変更する方法について説明します。デザイナー動詞
デザイン時に、コンポーネントのショートカット メニューにメニュー コマンドを追加する方法について説明します。方法 : デザイン時サービスにアクセスする
デザイン時サービスを取得および使用する方法を説明します。方法 : コントロール用デザイナーを実装する
拡張プロバイダー コントロール用のデザイナーを実装する方法を説明します。方法 : デザイン モードでコントロールの外観と動作を拡張する
コントロールの外観と動作をデザイン時に変更するカスタム デザイナーを作成する方法を説明します。方法 : デザイン モードでコントロールのカスタム初期化を行う
デザイン環境によって作成されるときにコンポーネントおよびコントロールを初期化する方法を説明します。方法 : デザイン モードでコンポーネントを作成および設定する
プログラムによってデザイン環境でコンポーネントを作成する方法を説明します。方法 : デザイン モードでコンポーネントの属性、イベント、およびプロパティを調整する
コンポーネントの API をデザイン時に変更する方法を説明します。方法 : デザイン時機能を活用した Windows フォーム コントロールを作成する
カスタム コントロールおよび関連付けられたカスタム デザイナーを作成する方法を説明します。
関連項目
コンポーネントによるプログラミング
コンポーネントについて定義し、.NET Framework プログラミングの概念について概説します。.NET Framework を使用したカスタム Windows フォーム コントロールの開発
Windows フォーム用のカスタム コントロールを作成する方法について説明します。Developing Custom ASP.NET Server Controls
カスタム ASP.NET サーバー コントロールを作成する方法について説明します。