方法: ローカライズされたブートストラップ パッケージを作成する
ブートストラップ パッケージを作成したら、さらに 2 つのファイルをロケールごとに作成して、ローカライズ版のブートストラップ パッケージを作成できます。2 つのファイルとは、ソフトウェア ライセンス条項ファイル (eula.rtf など) とパッケージ マニフェスト (package.xml) です。
既定では、Visual Studio 2010 には .NET Framework 4、.NET Framework 4 Client Profile、F# Runtime 2.0、および F# Runtime 4.0 用のローカライズ版のブートストラップ パッケージのみが用意されています。その他のブートストラップのローカライズ版パッケージを作成するには、3 つの手順を実行します。
\Program Files\Microsoft SDKs\Windows\v7.0A\Bootstrapper\Packages\BootstrapperPackageName に、ロケール名に基づいた名前のフォルダーを作成します。
ブートストラップ パッケージのソフトウェア ライセンス条項を示すファイルを作成し、新しいフォルダーに格納します。
package.xml という名前のパッケージ マニフェストを作成し、文字列とカルチャを更新して、そのファイルを新しいフォルダーに格納します。Visual Studio のブートストラップを対象言語で既に作成している場合は、Visual Studio の package.xml ファイルをコピーして、この手順で変更することができます。
[!メモ]
セットアップ プロジェクトを使用してアプリケーションを配置する場合は、Localization プロパティを変更してアプリケーションをローカライズできます。詳細については、「Localization プロパティ」を参照してください。
[!メモ]
お使いのマシンで、Visual Studio ユーザー インターフェイスの一部の要素の名前や場所が、次の手順とは異なる場合があります。これらの要素は、使用している Visual Studio のエディションや独自の設定によって決まります。詳細については、「Visual Studio の設定」を参照してください。
ローカライズ版のブートストラップ パッケージを作成するには
ロケール名に基づいた名前のフォルダーを作成します。
32 ビット コンピューターでは、このフォルダーは \Program Files\Microsoft SDKs\Windows\v7.0A\Bootstrapper\Packages\BootstrapperPackageName\ フォルダーに作成します。
64 ビット コンピューターでは、このフォルダーは \Program Files (86)\Microsoft SDKs\Windows\v7.0A\Bootstrapper\Packages\BootstrapperPackageName\ フォルダーに作成します。
次の表は、ロケールに合わせるために使用できるフォルダー名を示しています。
ロケール
フォルダー名
簡体字中国語
zh-Hans
繁体字中国語
zh-Hant
チェコ語
cs
ドイツ語
de
英語
en
スペイン語
es
フランス語
fr
イタリア語
it
韓国語
ko
日本語
ja
ポーランド語
pl
ポルトガル語 (ブラジル)
pt-BR
ロシア語
ru
トルコ語
tr
ブートストラップ パッケージのソフトウェア ライセンス条項を示すファイルを作成し、新しいフォルダーに格納します。
package.xml という名前のパッケージ マニフェストを作成し、新しいフォルダーに格納します。詳細については、「方法: パッケージ マニフェストを作成する」を参照してください。
パッケージ マニフェストの <Strings> セクションを更新して、文字列がロケールに対応する正しい言語で表示されるようにします。
<String Name="Culture"> の値をフォルダー名と一致するように変更します。
package.xml ファイルを保存します。
フランス語でローカライズした .NET Framework 3.5 Service Pack 1 用のブートストラップ パッケージを作成するには
fr という名前のフォルダーを作成します。フォルダー名はロケール名と一致する必要があります。ロケール名の詳細については、「Localization プロパティ」を参照してください。
32 ビット コンピューターでは、このフォルダーは \Program Files\Microsoft SDKs\Windows\v7.0A\Bootstrapper\Packages\DotNetFX35SP1\ フォルダーに作成します。
64 ビット コンピューターでは、このフォルダーは \Program Files (86)\Microsoft SDKs\Windows\v7.0A\Bootstrapper\Packages\DotNetFX35SP1\ フォルダーに作成します。
ローカライズ版のソフトウェア ライセンス条項を fr フォルダーに格納します。
\Program Files (x86)\Microsoft SDKs\Windows\v7.0A\Bootstrapper\Packages\DotNetFX35SP1\en\package.xml ファイルを fr フォルダーにコピーし、XML デザイナーでそのファイルを開きます。
パッケージ マニフェストの <Strings> セクションを更新して、エラー文字列がフランス語で表示されるようにします。
<String Name="Culture"> の値を fr に変更します。
package.xml ファイルを保存します。