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ウィザードの JScript ファイルでのエラー処理

ウィザードを作成すると、プロジェクトには Default.js ファイルと Common.js ファイルがインクルードされます。これらのファイルを使用して、プロジェクトをカスタマイズします。詳細については、「JScript ファイル」を参照してください。

プロジェクトにはエラー処理を組み込む必要があります。エラー処理を組み込むコードの例を次に示します。

JScript でエラーを処理するには

  1. ユーザーが [完了] をクリックしたときにエラーをキャッチするには、次のコードを使用します。

    function OnFinish(selProj, Class)
    {
       try
       {
          .....
       }
       catch(e)
       {
          if (e.description.length != 0)
             SetErrorInfo(e.description, e.number);
          return e.number
       }
    }
    
  2. スクリプトで呼び出された任意のヘルパー スクリプト関数から e をスローします。

    function ExtenderFromType(strVariableType)
    {
       try
       {
          ....
       }
       catch(e)
       {
          throw e;
       }
    }
    
  3. PREPROCESS_FUNCTION パラメーターが .vsz ファイルにある場合、ウィザードは CanAddATLClass を呼び出します。呼び出しが失敗した場合は、SetErrorInfo を使用して false を返します。

    function CanAddATLClass(oProj, oObject)
    {
       try
       {
          if (!IsATLProject(oProj))
          {
             if (!IsMFCProject(oProj, true))
             {   
                var L_CanAddATLClass_Text = "ATL classes can only be added
     to ATL, MFC EXE and MFC regular DLL projects.";
                wizard.ReportError(L_CanAddATLClass_Text);
                return false;
             }
             else
             {
                .....
                var bRet = AddATLSupportToProject(oProj);
                .....
                return bRet;
             }
          }
          return true;
       }
       catch(e)
       {
          throw e;
       }
    }
    
  4. [新しいプロジェクト] ダイアログ ボックスまたは [新しい項目の追加] ダイアログ ボックスに戻る必要がある場合は、VS_E_WIZBACKBUTTONPRESS を返します。

       function OnFinish(selProj, Class)
       {
          ....
          if (!CheckAddtoProject(selProj))
          {
             return VS_E_WIZARDBACKBUTTONPRESS;
          }
       }
    

参照

概念

ウィザード用に作成されるファイル

ウィザードのカスタマイズ